日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、働き方改革によってモヤモヤしているというエピソードです。
「頑張りたいのに残業させてもらえない……」このストレス、どうすればいいの?
エピソードをお寄せくださったのは、「とにかく仕事が好き!」というユカさん(35歳・会社員)。
営業の仕事をしています。日中は担当のお客さまのところを回り、会社に戻ったら資料を作ったり営業戦略を考えたり。同僚と情報交換もしたいし、新しい商品の勉強もしたい。時間がまったく足りません。
数年前から、職場で本格的に「働き方改革」の施策が打たれるようになりました。早帰りデーが増え、上司は職員がちゃんと帰っているかきっちり管理しています。有給休暇もどんどんとるように促されます。周囲を見ていると、多くの同僚がこの傾向を喜んでいるようです。
空気を読んで言わないようにしているのですが、私は今の状況がストレスです。お客さまと色々な話をして関係を築くのが大事なのに、「早く戻って事務仕事を片付けないと!」と焦ってしまい、一日に入れられるアポイントも減ってしまいました。自分の仕事の出来栄えに、自分でモヤモヤします。上司は十分だと言うのですが……。
私の職場では特に若手を早く帰らせようとする傾向があり、まだまだ勉強が必要な新人も、「早く帰って」と上司にせかされてサッサと帰っていきます。彼らの中途半端な仕事ぶりを見ていると、今後大丈夫かしらと勝手に心配になるほどです。
「頑張りたい人」や「頑張るべき時期にいる人」が、頑張りたいだけ頑張る自由はないのでしょうか?
仕事における自由と責任、ボーダーラインはどこにある?
「頑張りたいだけ頑張る自由」、なるほどですね。社会人として脂がのっている、ユカさんの勢いを感じます。仕事が好きって素晴らしい!
一般的に、会社員が仕事をするときは、“責任”について考えることの方が多いような気がします。与えられた責任をどう果たすか、どれくらいのレベルの働きであれば給料に見合った責任を果たしたと言えるのか。そんなことを日々考えながら働いている人は多いのではないでしょうか。
しかし一方で、働く人には責任とともに「頑張る自由」もありますよね。もちろん、健康を害さないようにと法律が設定している範囲を超えるのは良くありません。でも、自分の仕事のクオリティを磨き上げたいと願う向上心は、杓子定規に否定されるものではないと思います。
大事なのは責任と自由のバランス。それを改めて考えさせてくれるのが、「働き方改革」施策だと考えてみるのはいかがでしょうか?
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