ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメの選び、マスク時代を経て、変わっているんです!! たった1箇所、メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がる、メイクのコツをご紹介。今回は、チークブラシのあて方編です。


vol.20
どうあてる? チークが濃くなるのはブラシの角度が原因かも!

 

きっかけは、とある撮影の現場、カメラ前でモデルさんにチークを塗っている際に、美容ライターさんから「チークブラシ、そうやってあてるんですね!」と言われたことから。
さて、みなさん、ブラシでチークを塗る際、上の写真のどちらのように塗っていますか?

右写真のように、ブラシの先端にチークをつけて、頬に垂直にあてて塗るという方が多いのではないでしょうか。美容に詳しいライターさんでも、ずっとこうしていたそうです。「つけ始めがすごく濃くなる」「きれいにぼかしにくい」というプチ不満を感じながら、そういうものだと思い込んでいるのだとしたら、もったいない! 実はチークをほわっとなじませたいなら、左写真のようにブラシの側面で塗ると簡単なんです!
 

 


ポイントはブラシの形状!
楕円に平べったいブラシを選ぼう


ぜひ、お手持ちのチークブラシを観察してみてください。チークに付属のミニブラシは平べったいものが多いと思います。平べったいブラシの先端にチークを塗っていたという人、なかなかチークを塗るのは難しかったのでは!? 歌舞伎ブラシのようにブラシの形も軸も丸いものは、顔にブラシの先端をあてて塗るので正解。くるくると磨き上げるように塗ることでピタッとフィット感のある仕上がりになります。
一方、毛足が長く、軸が平べったく潰れているタイプのブラシは、先端ではなく、ブラシの側面で塗るのが正解。広範囲をほわっとなじませながら塗るのに最適です。

「チークをしっかり主張させて、インパクトを持たせたい」ということであれば、ブラシの先端塗りでOK! でもナチュラルに肌と一体化しつつほんのり血色感を出したい大人のチークには、側面塗りがおすすめです。

こちらはチークブラシの先端にチークカラーをとり、頬に垂直にあてる塗り方。どうしてもつけ始めが濃くついてしまいます……。また、毛穴落ちもしやすいんです。
こちらはブラシの側面にチークカラーをとり、ブラシを寝かせて側面を頬にあてる塗り方。広い範囲に柔らかく塗ることができます。


完成形で比べてみるとこんな感じ!
<ブラシの先端でチークを塗った場合>

 

チークの主張が強めのメイクになりがち……。
 

<ブラシの側面でチークを塗った場合>

 

じわっとなじんで自然! 大人っぽく血色感がプラスできます。

 
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