7夜の寝室で、妻のバッグから1000円抜く夫。妻に子連れ離婚を決意させた、夫の性癖

「あなたの結婚生活は、幸せですか？」

この質問にまったく躊躇いなく「はい」と答えられる夫婦はどれだけいるでしょう。
おそらく多くの方が即答はできず、言葉を濁したり、あるいは驚くべき夫婦事情を口にすることもあります。

「婚姻制度」が定められたのは、実は120年以上前の明治時代。社会も価値観も変化していく中、多くの夫婦が様々な問題を抱えているのが現実です。

この連載では、現代の男女が抱える問題について取材。結婚生活は山あり谷あり。そのとき人は、どのような選択をするのでしょうか？

今回お話を伺うのは、幼い子どもたちを連れ、半年前に離婚をした真弓さん（41歳）。数年間悩んだ末、ついに決断したといいます。穏やかな雰囲気の彼女からは、想像もつかない「修羅場」があったそう。

引き金となったのは、「夫のいくつかの信じられない行動」でした。その様子を詳しく伺いましょう。

「私さえ我慢すれば、子どもは父親をなくさずに済む」

「離婚してからは、憑き物が落ちたように穏やかに暮らしています。半年の別居ののち、正式に別れました。私は地方公務員の家庭で育ち、どちらかというと保守的な価値観です。子どもが小さいのに離婚するのは可哀想だ、私さえ我慢すればいいんだと考え、長い間周囲の誰にも相談せずに悩んでいました。

でも離婚してみると、心身に不調をきたすくらいならばもっと早く決断すれば良かったと感じました。子どもたちも私がリラックスしているので笑顔が増えたかな。経済的には二馬力だった頃と比べてとても厳しいですが、なんとかなっています」

そう微笑む真弓さん。長身でスリム、洗練された雰囲気の女性です。離婚前に何度かお会いした時は、どことなく険しい雰囲気でしたが、今は本当に同一人物かと思うほど和らいだ雰囲気に。当時伺った「元夫」とのエピソードが強烈だったので、今回取材を申し込みました。

「『夜中にバッグを漁られて1000円抜かれた話』ですよね？　今思えば、あれは衝撃でしたが、一事が万事だったなと。あの後にも事態はどんどん悪化していったんです」