増えてきた肌悩みに応えることにばかり気を取られていませんか? 40代からこそビューティは自由に、アグレッシブに、そしてエモーショナルに楽しむべき! 長引くご自愛モードはもう終わり! 新しい時代を感じる、スタイリッシュでパワフルな美容のムードを美容ジャーナリスト永富千晴さんが解説します。

vol.10 大人のオンナの色気の源・すっぴん力を上げるコスメ

 


完璧ではない。その歪さにこそ
大人の色気は宿るもの


前回もお話しましたが、私の周囲の女性たちは恋するムード。それにあてられて、改めて大人の色気について考えてみたんです。で、私なりの答えが「ほんの少しの油断に色気は宿る」のだということ。特に古い日本映画を見ていて感じたのが、個性派と呼ばれる女優さんに色気を感じてしまうんです。そしてさらに年齢を重ねて、個性に磨きがかかった姿は、断然色っぽい!
要するに、色気は、完璧なキレイさは必要としていなくて、でも、「個性を武器に、キレイのエッセンスが加わる」と、目の離せない色気が勝手に放出されるのではないか、と思うんです。その個性を引き出すためにも、素肌ケアはただ整えるだけではなく、「生っぽさ」つまり「質感」を大切にしたい。そんなケアを続けていれば、いつかあなただけにしか出せない「艶かしさ」に変わっているはずだから。

 

大人の女性の素を見られるのは
許された相手の特権(と男性は思う)


実は、よそ行き仕様では、完璧な女性って結構多いんです。でも、程よく上手にすっぴんを見せられる女性って、すごく少ない! 特に、ある程度年齢を重ねたキレイな女性って、メイクをした姿が当たり前。だから、男性にとって大人の女性のすっぴんは“許された相手でないと見られないもの”“一緒に生活してこそ見られるもの”でもある。
だから恋をして、相手との距離を近づけたいなら、ON だけでなくOFFの姿も見せること。「今日は時間がなくって……」なんて、ふいうちで素っぽい姿を見せられたら、男性的には距離がグッと近づいた感じがするし、すっごくセクシー。
かなりギャップがあったとしても、「普段頑張ってキレイにしているんだな」なんて、見栄を張る姿も可愛いと思ってくれるはず。でも素を見せるって、これが本当に難しい。偶然を狙ってもなかなか機会は訪れないので、デート3回のうち1回とか、自分から素を見せるタイミングを作っていかないと!