新型コロナウイルスの流行が始まって以来、感染者数の増加に伴う病床使用率が連日メディアで報道されてきました。重症患者の受け入れ可能な病床数がリアルタイムで私たち国民に知らされてきたわけですが、そもそも病院(病棟)は目的によって種類があり、適切な医療を効果的かつ効率的に提供する仕組みになっています。今回相談に訪れた佳代さんは、コロナとは関係ありませんが、父親の病院のことで悩んでいました。話を聞いてみましょう。
・病院(病棟)は目的によって4種類
・命を助ける「高度急性期・急性期病院(病棟)」
・復帰に向けた「回復期リハビリテーション病院(病棟)」
・高齢患者の多い「慢性期病院(病棟)」
・手厚い看護の病院(病棟)は入院期間が短い?
救急搬送から3週間で転院……?
75歳になる父は2ヶ月ほど前に脳梗塞を発症し、救急車で市立病院に運ばれました。治療を受けたところ、幸いにして命は救われたのでひとまず安心しましたが、救急搬送から3週間が過ぎた頃に主治医から転院の話が伝えられたのです。確かに症状は安定してきましたが、父が運び込まれた病院は実家からの便も良く、施設も整っているため、もう少し安定するまで先生に診ていただきたいと思っていました。
そこで看護師さんに何とかならないか伺ってみると、「主治医の判断だから」「規定があるから」と言われてしまって。何となく冷たい対応をされているような気もします。だんだん病院に対して不信感が募ってきた時、友人の看護師・ひかりに相談したところ「佳代、それは仕方がないよ。病院には種類があって、症状によっていられるところが決められてしまっているから」と言われてしまいました。このまま父は転院せざるを得ないのでしょうか。
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