ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメの選び、マスク時代を経て、変わっているんです!! たった1箇所、メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がる、メイクのコツをご紹介。今回は、新定番にしたい眉の描き方編です。


vol.22
まだこげ茶で描いてる? 欠けた眉はグレーで偽造しましょう!

〔vol.22〕こげ茶色のペンシルは「のっぺり眉」に?垢抜けるのは断然「グレー仕込み眉」_img0
 

みなさん、普段眉を描く時、何色を使っていますか? 「こげ茶色のペンシルで全体を描いてから、こげ茶のパウダーを重ねる」という人が多いのではないでしょうか。右写真がその方法で描いた眉です。一方、左写真は、グレーのペンシルで毛のない部分だけを足してから、明るい赤みブラウンで地肌を埋めた」眉。
これまでもこの連載で眉について紹介する際、当たり前のように紹介してきましたが(笑)、これが長井流「グレー仕込み眉」!
いかがでしょうか? こげ茶×こげ茶だと、描いた線がパウダーとなじんでのっぺりとした眉に。一方グレー仕込み眉は、自然な毛流れがありつつ、ふんわり立体的に見えませんか?

 


毛色に近いグレーを使って
眉1本1本になりすます


髪色に合わせて、眉全体の印象をブラウン方向に持っていくのはよいのですが、いきなりブラウンで描いているという方、要注意。なぜならば、素の眉の毛の色は黒っぽいなか、ブラウンで書くと、描いた部分(茶色)と毛のある部分(黒)とで、差がくっきり出てしまうから。毛のあるところもないところも全部描くという人も多いかもしれませんが、毛のある部分はより濃くなるため、毛のない部分との差は埋まりません。さらに上からブラウンのパウダーをかけると、描いたラインとなじんでしまい、のっぺりした眉に仕上がってしまうのです。
だから、本来の毛の色に近いグレーで、眉がかけているところだけ、長さも2-3mm程度の短くて細い線を、毛流れにそって描き足す。すると、素の眉毛がきちんと生えそろっているように均一に整えられます。そこに明るめブラウンのパウダーを投入!地毛の黒や描いたグレーの暗さがマイルドに中和され、ちょうどいい眉色に仕上がるんです!

〔vol.22〕こげ茶色のペンシルは「のっぺり眉」に?垢抜けるのは断然「グレー仕込み眉」_img1
こちらは、こげ茶の眉ペンシルで全体を描いた後、こげ茶のパウダー(3色パレットのダークブラウン×ミディアムブラウンを混ぜた色)を重ねた眉。毛流れが見えなくなり、抜け感のない印象に。
〔vol.22〕こげ茶色のペンシルは「のっぺり眉」に?垢抜けるのは断然「グレー仕込み眉」_img2
こちらはグレーのペンシルで眉の欠けている部分だけ書き足し、明るめのブラウン(3色パレットのミディアムブラウン×ハイライトカラーを混ぜた色)を重ねた眉。自然な毛流れが感じられ、軽やかで抜け感のある印象に見えませんか?
 
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