日本も暑いと思いますが、冷房設備のないパリの我が家も毎日かなりの暑さです！ こういう暑い時って、なぜか辛〜いものが食べたくなりませんか？ 辛いものを食べると体温が上がるものの、汗をかくことで身体の熱が排出されてクールダウンでき、かつ食欲も刺激するので夏バテ防止になるのだそう。辛いものの定番と言えばカレーやスパイシーなアジア料理などだと思いますが、それともまた違う辛いものが食べたい！ という際にぜひ登場させていただきたいのが、今回ご紹介する野菜と肉団子入りの辛いトマトシチュー＆クスクスの一皿です。
イメージとしては、モロッコのタジン料理にチュニジア発祥の赤い唐辛子ペースト、アリッサを足した感じ。シチューとしましたが、野菜はどれも生で食べられるものだけ、肉団子も牛肉なので、長時間煮込む必要は全くありません。肉団子に火が通ったらはいどうぞ！ とテーブルに出してOKです。日本は豚と牛の合い挽き肉が多かったと思うのですが、このシチューに関してはぜひ牛肉、またはラム肉で作っていただきたいのです。日本にいた頃から作っていたレシピなので、昔は合い挽き肉でも作りましたが、牛、そしてラム肉で作った方が断然エスニック度が高まります。
シチューに合わせたのは、こちらもモロッコをイメージしてクスクス。シチューの旨みを吸うので、パクパクいけちゃいます。今回、美味しくできるとされるクスクスの作り方もご紹介しましたが、お湯をかけて蒸らすだけでOKなものも多いので、基本はパッケージに表記されている作り方を優先して下さい。アリッサはメーカーによって辛さもかなり違うので、最初は小さじ１を入れ、その後調整していただくのをお勧めします。フランスではマッシュルームが一番身近なキノコなので使用しましたが、日本ならしめじなどで代用可能です。クミンシードはスープに入れず、肉団子の中に入れることが私的ポイント。味が分散せず、肉団子を食べると「おっ？」とクミンを感じられて、ちょっと味変な気分が楽しめます。シチューは冷凍保存もできるので、ちょっと涼しい日に作り置きしておくのもお勧めです〜！
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野菜たっぷりの辛いトマトシチュー
材料（4人分）
・にんにく １片
・パプリカ（写真では黄色を使いましたが、赤、オレンジでもOK） １個
・ズッキーニ 1/2個
・マッシュルーム 4個
・なす １個（ヨーロッパの大きいものの場合は1/3個）
・ベーコン 100g
・トマト水煮缶 １個（400g）
・水 トマトの水煮缶１個分
・鶏がらスープの素 小さじ３
・アリッサ 小さじ１〜２
・塩 ３つまみ
・胡椒 少々
肉団子
・牛ひき肉 300g
・卵 １個
・ホールクミン 小さじ１
・塩 2つまみ
・胡椒 少々
・片栗粉 小さじ２
クスクス
・クスクス カップ２
・水 カップ2
・オリーブオイル 小さじ１
・塩 ひとつまみ
・バター ひとかけら
作り方
１ にんにくはみじん切りに。パプリカは縦半分にカットして種を取り、幅1cm程度のくし切りにする。ズッキーニは7mm幅程度の輪切りに。マッシュルームは４等分にする。なすも一口大にカットする。
２ ボウルに肉団子の材料を全て入れ、粘りが出るまでよく捏ねて、一口大に丸く成形しておく。
３ 大きめの鍋を中火にかけ、ベーコンを入れてじっくり炒める。ベーコンから脂が出て色づいたら、にんにくのみじん切りを加え、香りが出るまで炒める。
４ ３にトマトの水煮缶を加え、空いた缶に水を注ぎ、トマトの水煮をよくこそげてから鍋に加える。
５ ４が沸騰したら鶏ガラスープの素とアリッサを加え、よく混ぜる。
６ ５にマッシュルームとなすを加え、ある程度火が通ったらパプリカとズッキーニも加える。
７ 全ての野菜に火が通ったら、２の肉団子を加えていく。全体がスープにつかるよう、野菜をよけてスペースを作った中に入れる感じで。
８ 肉団子を煮ている間にクスクスを用意する。鍋に水、オリーブオイル、塩を入れ、強火にかける。
９ ８が沸騰したら火を止め、クスクスを入れて４分蒸らす。
10 ９が蒸らし終わったら、再度鍋を弱火にかけ、バターを加えてフォークでクスクスをほぐしながら全体を３分ほど混ぜ合わせて出来上がり。
11 ７の肉団子に火が通ったら塩、胡椒を加え、味を整える。
12 お皿に10のクスクス、11のシチューを盛って出来上がり。
「◯◯のレシピが知りたい」と言ったリクエストも、どしどしお待ちしております♪ 「作ったよ！」と言う方も、ぜひぜひお教えくださいね〜。
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