【顔ツボ押し】肌荒れ・ツラい更年期症状を「フェイスマッピング」で乗り切る

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今年の春に鍼灸の学校を卒業して国家資格を取得、独自の顔ツボ押しのメソッド「フェイスマッピング」を紹介する鍼灸師の奈部川貴子さん。これまで、雑誌の美容ページに寄稿する美容アナリストとして活躍してきました。それが「美しさ」への追求と、様々なきっかけで、顔の反射区に興味を抱き、鍼灸の道を極めてみようと勉強を始めたそう。
「顔のトラブルは体の中、つまりは臓器のSOSサインでもあるということがわかった今、美肌と健康の橋渡しになれば」という想いで、顔の反射区による顔分析(=フェイスマッピング)を独自に研究・開発したのが2020年。鍼灸の資格を得た今年9月16日からは東京・千駄ヶ谷でサロンをオープン予定です。

今日は肌・心・体の健康をひとめ見ただけでわかる「フェイスマッピング」と簡単ツボ押しマッサージを紹介してもらいます。

 

奈部川貴子さん/鍼灸師・美容アナリスト
顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケアの開発やコンサル事業・講演活動をする傍ら、顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。2019年からは鍼灸を学び、独自のメソッドを立ち上げる。『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』(学研)が好評で、多方面でフェイスマッピングの普及活動をおこなっている。

 

 

「更年期障害」や「モノ忘れ」など、自分の未来とどう向き合う?


もう何十年も前ですが、ニキビケアについての取材をしていた時、「顔の反射区」とあるというのを知りました。臓器の不調が肌に現れるというのを知り、興味を抱いたんです。しばらくして、更年期に差し掛かるタイミングで体の不調と両親の介護が重なり、健康について考えるようになりました。

以前に比べ集中力が低下して原稿を書くのも時間がかかったり、記憶力が低下してメモを取らないと忘れてしまったり。認知症を患っている父の世話をしながら「決して他人事ではない」という焦りというか将来の不安みたいなものを感じたんです。

そんな頃、自然療法を学びたいと思い、顔のリフレクソロジーを学び始めました。顔と脳は近いことから認知症予防に効果があるのでは? と単純な思いで受けたのですが、3〜4ヵ月ほど通っているうちに嘘のように心と体が軽くなっていくのがわかりました。もの忘れも気にならなくなったし肌も生き生きとしたんです。
 

「足裏と同じように顔にもツボがある!」


反射区といえば、足裏のツボを思い出しますよね。足裏には臓器の反射区があり、ツボを刺激して臓器の働きをよくしましょう、と。実は、顔にも足裏と同じように反射区があり、臓器と密接な関係性があるのです。

年齢だけでなく、たるみや肌荒れなどの顔悩み(エイジングサイン)、そしてその奥に潜む体調不良もセルフケアで改善できるんです。それが「顔分析(フェイスマップ)」です。

 

この研究をしている最中、私自身も更年期を迎え、さまざまな体の不調を経験しました。しんどい時もありましたが、「これも経験になる!」と前向きに捉え、自分の体はもちろん、友人や知人にも協力してもらい、データ収集をしてようやく完成したのです。

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