「SNSでもっともタグがつく街」に生まれ変わった龍山エリア


「いま、SNSでもっともタグがつく街、“ヨンリダン”」ともいわれる龍山。

“ヨンリダン“という名の起源は、ドラマ『梨泰院クラス』の舞台にもなった梨泰院です。数年前、おしゃれタウンとして注目を浴びた梨泰院の一角が、「陸軍中央経理団」の所在地であったことから「経理団(キョンリダン)ストリート」と称されるように。

それを機に、韓国では近年ヒップでホットなストリートを「〇〇リダン」と呼ぶようになりました。なかでも最旬エリアのヨンリダンは、地下鉄4号線三角地駅と新龍山駅の間に位置しています。

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古い戸建てやビルをリノベーションした海外のような雰囲気のお店が並ぶ。Since2021と書かれた新しいお店も多い。

龍山には米軍基地があり開発が制限されていたのですが、近年基地の移転が進められるなかで環境が一転。「都心の辺境」と言われたレトロな雰囲気がニュートロブームとも相まって、一躍注目のヒップでホットな街になりました。そして、ブレイク前夜のこの地区にいち早く可能性を見いだした腕に自信のある若いシェフたちが、ここ1、2年の間に、続々と集まってくるようになったのです。

ヨンリダンの特徴は、SNSを活用したマーケティングで名高い韓国のなかでも、ひときわ「映える店」が多いことです。火付け役となったのは、2019年にオープンしたベトナム料理店「Hiếutử」。外観から中の小物まで、本場の再現にこだわるオーナーのセンスあふれる造りが、ネットで話題を呼びました。そしてこのお店の大成功を機に、コロナ禍で海外旅行に行くのが難しくなった2021年頃から、外国をまるごと持って来たような店舗が並ぶように。ちなみに、日本風立ち飲み屋「きぼう」も「Hiếutử」と同じオーナーが手がけたお店です。

 
■Hiếutửソウル市龍山区漢江大路40キル6
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財力がなくても、アイディアとSNSの口コミで人々を魅了することができれば、成功する。コロナ禍でもくじけず夢を叶えようとする気概ある店たちが、ヨンリダンには集まっているのです。

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ひたすらアイスとインスタントラーメンが並ぶ、無人のコンビニも。