温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


筋肉量を増やすことは、
よりよく生きること

 

筋肉の量は加齢とともに減っていき、40代になると20代の頃より10%も減ってしまうと言われています。
このような加齢に伴う筋肉量の減少を「サルコペニア」と言います。

筋肉が減ってしまうと、立ったり歩いたりといった、日常の動作がしにくくなってしまうので、QOL(生活の質)が下がってしまいます。

何もしなければ、筋肉は減っていく一方なので、筋肉を増やすために筋トレを取り入れるのがおすすめです。
そこで、生活の中で取り入れやすい筋トレをお教えしたいと思います。

簡単にできる方法が、いい姿勢を保つことです。

背すじを伸ばして立って、おへそを背骨のほうに押し込むようにします。
これによってお腹のインナーマッスルである腹横筋が鍛えられます。

さらに、左右の肩甲骨を寄せて、胸を張って上に向け、目線も上に向けると、背中のインナーマッスルも鍛えられます。
このようないい姿勢を、一日のうちに何度かとるだけで筋トレになります。 
 

筋肉量を効率よくするなら、スクワットが効果的


また、筋肉量を効率よく増やすには、お尻や太ももの大きな筋肉を鍛えられるスクワットが効果的です。 

スクワットをするときも、おへそをグッと背骨のほうに押し込むようにして行うのがポイントです。

また、短時間で集中的に運動をすると効果が高いということがわかっているので、スクワットを短時間で回数をこなすのもいいと思います。

 
 
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