エルフ戦士との禁断の愛は艶っぽく
大人の女性が夢中になりそうな自立した女性キャラクターも登場します。その1人が息子テオを育てるシングルマザーで治療師の人間、ブロンウィンです。演じたのは米人気ドラマ「HOMELAND」をはじめ数々の作品に出演する実力派のナザニン・ボニアディ。母国イランのために人権と女性の権利の擁護活動にも取り組む一面も持つ女優です。
役柄そのものも秘めたる強さを持ったキャラクターです。登場早々、息子テオを守って怪物と対峙するシーンから見せ場を作ります。一方で、ナザニンは視聴者が親しみやすく感じる母親役として「10代特有の反抗的な息子を育てる母親の葛藤を丁寧に演じた」と話していました。
またナザニンはエルフの戦士との禁断の愛も劇中で艶っぽく演じています。「種族の異なる相手を愛してはいけないのに、愛し合ってしまう。彼と息子のテオとの関係の築き方にも葛藤を覚える役柄なのです」とナザニンは説明し、「この辺りも視聴者の皆さんが楽しんでもらえるポイントかも」と、茶目っ気たっぷりに付け加えました。
母親として女として、ナザニンが演じたブロンウィンの心の内を追っていくのも見どころになっていきそうです。ちなみに、息子のテオを演じたタイロー・ムハフィディンも注目の新人俳優です。今作がデビュー作とは思えないほど、実力派の俳優、女優たちに負けない存在感を示しています。ナザニンと共に「日本の皆さんも是非、ドラマを楽しんでいただけたら嬉しいです」とメッセージを届けてくれました。
このほか、物語の鍵を握る女性エルフ戦士ガラドリエルを演じたモーフィッド・クラークをはじめ魅力的なキャラクターたちが物語を彩っています。きっと、お気に入りキャラクターが見つかるはず。シーズン5まで計画されていますから、じっくり堪能できそうです。
『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』/(C)Amazon Studios/Prime Videoで独占配信中
構成/山崎 恵
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