「これが最後の雑誌。これまでやり残したことをすべて出し切りたい」。そういう強い想いで料理家・栗原はるみさんが創刊したパーソナルマガジン『栗原はるみ』。
2022年春に異例の20万部で刊行された創刊号は、読者から「待ってました!」「ずっとそばに置いておきたい」「栗原はるみの今がわかる」と大反響。
そして9月1日に、2号目が発売に。栗原さんのリアルなプライベートを知ることができると、反響を呼んでいます。
衣・食・住を自分らしく、持ちよく過ごすために。『栗原はるみ』1号より、日々の暮らしに寄りそってくれる、栗原さんこだわりの白いものたちをご紹介します。
何歳になっても白いTシャツを
今後このトップスしか着られませんと言われたら、間違いなく白いTシャツを選ぶでしょう。それぐらい私にとってスタンダードなもの。年齢を重ねるとくすんだ色のものを選びがちですが、何歳になっても白いTシャツを着続けられる人でありたいものです。
シンプルなものこそ奥が深いのは料理と一緒。誰かの意見に左右されることなく、これが私の好きな味!と自信を持って言えるかどうかが大事で、自分がしっくりくるシルエットや素材感はずっと把握し続けていたいなと思っています。
最近よく着るのは、アメリカのブランド、ジェームス パースとラグ & ボーンのもの。どちらもくたりと柔らかくて肌馴染みのいいスラブコットン製。肩幅はコンパクトで袖丈は短め。首まわりはキュッとし過ぎていないクルーネックで、ウエストラインは細み……と、求める条件が全部詰まっているんです。簡単なようで一番難しい白いTシャツを、しっかり着こなせる人になりたいです。
思い出深いシンプルなパール
私にとっていちばん身近なアクセサリーがパールです。人生で最初に手にしたのは、成人式の時に母からもらった一連のネックレスとイヤリング、指輪のセット。何十年経った今でもときどき箱から取り出し、やわらかい布で優しくふいて手入れをしています。同じように長くパールとつき合う楽しさを知ってほしくて、娘が20歳になった時にもプレゼントしました。
自分へのご褒美として買うことが多く、イギリスで出版された『Harumi’s Japanese Cook-ing 』がグルマン世界料理本大賞を受賞した時に手に入れたものは特に思い出深いですね。流行り廃りに左右されず、シンプルでクラシック。フォーマルな装いの時だけでなく、カジュアルな着こなしにも迷わず合わせられるのがパールのいいところ。
最近よくつけているイヤリングは、シルバーの留め具をできるかぎり細くして、ブレスレットは花形の真鍮のパーツにこだわって作ってもらいました。Tシャツやニットにさりげなく合わせています。
雑誌『栗原はるみ』創刊2号
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特別付録①
オリジナルまな板
栗原はるみと考えた、キッチンに一枚あったら料理が楽にできるシンプルなまな板。薄手で、汚れが目立たない濃紺にこだわりました。便利なメモリ付きです。
特別付録②
別冊『わたしの京都。』
歩いて見つけた飲食店、観光スポット、お土産を多数!
栗原はるみの「京都の旅ガイドブック」で紹介するのは、かしこまった場所ではなく、地元の人が通う普段の京都、です。
メイン特集
「私が大切にしていること。」
栗原はるみが笑顔でいるために、ずっと続けていること、
楽しんでやっていること。料理はもちろん、掃除も、お茶を淹れることも、スキンケアも、ファッションも。栗原はるみが作ってきたスタイルとは?
新連載
「自分のために、ひとりごはん。」
夫を亡くし約3年、実は自分のためにまだ食事を作れないという栗原はるみ。「でも私は料理家だから、料理の力で前に進みたい」。分量一人分の、私的な16レシピ。
写真/伊藤徹也
取材・文/仁田恭介
構成/栗原はるみ編集部
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