「これが最後の雑誌。これまでやり残したことをすべて出し切りたい」。そういう強い想いで料理家・栗原はるみさんが創刊したパーソナルマガジン『栗原はるみ』。 2022年春に異例の20万部で刊行された創刊号は、読者から「待ってました!」「ずっとそばに置いておきたい」「栗原はるみの今がわかる」と大反響。 そして9月1日に、2号目が発売に。栗原さんのリアルなプライベートを知ることができると、反響を呼んでいます。
創刊時に行われたプレス向け記者会見で、75歳にして新雑誌を創刊した理由やいつまでも新しいことにチャレンジし続けるモチベーションについて語りました。
――なぜ、今回出版社もスタッフも一新して新しい雑誌を作ろうと思ったのでしょうか?
2年半前に夫が亡くなり、これからどうしようかと思っていた時期に、やり残したことがあったな、と思ったんです。なにが一番やりたいかと考えたときに、雑誌しかないと思って。今までどんなにいい仕事をしたり楽しいことがあったりしても、これからがなかったら自分の人生が終わってしまうなという気持ちもありました。残った人生を楽しく、良かったなと思うものにしたかったんです。
――雑誌のタイトルが「栗原はるみ」というご自分のお名前そのままというのは珍しいことなのですが、栗原さんはこのタイトルにどんな思いを込めましたか?
自分の名前をタイトルにするなんて図々しいですよね(笑)。
でもこの本は自分で責任を持ちたいし、こういうタイトルを付けると残りますし、子供たちにもいいのかなと思いました。このタイトルにして良かったと思います。
――75歳になって新しい雑誌を創刊する人は後にも先にもいらっしゃらないと思うのですが、栗原さんの「年齢を重ねても新しいことにチャレンジしよう!」といったモチベーションはどこから生まれてくるのでしょうか?
やりたいことをやり続けたいという、諦めない気持ちなんでしょうね。
インスタグラムも楽しくやれているし、毎日フォロワーの方のコメントを読ませていただいています。
そのコメントが嬉しくて、心の糧になっていますね。
――創刊号の中には沢山の料理が出てきますが、「読者の皆さんに作ってみてほしい料理」を教えてください。
雑誌の中には80以上のレシピがありますが、ぜひ作っていただきたいのはチキンスープです。
チキンスープは普通、色々な材料を入れて複雑にしがちなんですけど、私のレシピでは鶏の手羽先と骨つきのもも肉といりこと昆布だけしか入れていない。しょうがやにんにくを入れないんです。でもね、ちょっとコクがあるような感じで毎週作っています。
あとは、ウィンナーの焼き方もご紹介していてます。ウインナーを焼いて食べる人は多いと思うんですけど強火でさっと炒めるだけの人が多い。そこを、弱火で20分くらい焼いてみて欲しいんです。そうすると芯の芯まで熱くなって、皮がパーンと弾ける。そうするとすごく美味しくなるの。
――栗原さんが今後、雑誌『栗原はるみ』でやってみたい企画を教えていただけますか?
自分はもちろん、読んでくださる皆さんに喜ばれるテーマをやっていきたいです。
2号目では京都の特集も予定しています。
――料理家としてのキャリアが40年となっても、栗原さんは「まだまだみんなに伝えたいことがある」と仰っています。これからはどんな料理や暮らしを伝えたいですか?
やっぱり料理は楽しく作れないとダメ。「簡単」「美味しい」「楽しい」 を忘れないで、今までやってきたことを重ねていけたらと思います。
あとは、挑戦する気持ちを持ち続けて欲しいですね。諦めずに新しいことや、今まで躊躇していたことでも、この本をきっかけにチャレンジしていただけたら。
一度手にしたら、次の号が出るまで毎日読み続けていただけるような本を作っていきたいなと思います。
自分の人生と同じくらいジーンズがお好きだという栗原さん、この日も素敵なジーンズ姿で登場し、ファンの皆さんに愛される素敵な笑顔でプレス向け発表会を終えられました。
年齢を重ねても新しい挑戦を続けられる栗原さんと共に、ぜひ皆さんも新しいこと、今まで躊躇していたことに挑戦されてみてはいかがでしょうか?
記者会見の動画はこちら!
雑誌『栗原はるみ』創刊2号
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特別付録①
オリジナルまな板
栗原はるみと考えた、キッチンに一枚あったら料理が楽にできるシンプルなまな板。薄手で、汚れが目立たない濃紺にこだわりました。便利なメモリ付きです。
特別付録②
別冊『わたしの京都。』
歩いて見つけた飲食店、観光スポット、お土産を多数!
栗原はるみの「京都の旅ガイドブック」で紹介するのは、かしこまった場所ではなく、地元の人が通う普段の京都、です。
メイン特集
「私が大切にしていること。」
栗原はるみが笑顔でいるために、ずっと続けていること、
楽しんでやっていること。料理はもちろん、掃除も、お茶を淹れることも、スキンケアも、ファッションも。栗原はるみが作ってきたスタイルとは?
新連載
「自分のために、ひとりごはん。」
夫を亡くし約3年、実は自分のためにまだ食事を作れないという栗原はるみ。「でも私は料理家だから、料理の力で前に進みたい」。分量一人分の、私的な16レシピ。
写真/伊藤徹也
取材・文/仁田恭介
構成/栗原はるみ編集部
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