女王が8日に逝去されてから、英国は国葬まで喪中に。その間、キャサリン妃は女王の棺のお迎えや移動に伴われたり、国民と悲しみを分かち合ったりと毎日公の場にお姿を見せられていました。
そして世界中がお見送りとお別れをした国葬。
その日までキャサリン妃がお着けになったジュエリーは、全てパールでした。ご結婚当初から、ジュエリーの定番といえばパール、のキャサリン妃ですが、この11日間に至っては、義理の祖母エリザベス女王が所有されていたパールジュエリーをお着けになっていました。
実は、英国王室では、ヴィクトリア女王の時代から、喪に着けるジュエリーはパール、というのが伝統に。敬意や追悼のお気持ちを表するとともに、女王の逝去により皇太子妃となられたことで、今後エリザベス女王のレガシーを受け継いでいきたいという、決意の表れのようにも感じられました。
日本の国石ではないものの、日本は有名な真珠(パール)の産地であり、私たちにとってもなじみがある宝石ですよね。そんなパールを使用したジュエリーも含め、どれも品格ある皇太子妃らしいフォーマルスタイルとジュエリー選びでした。
まずは、国葬に同席され、話題となったお子様たちと、キャサリン妃のブラックスタイルをご覧ください。
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母娘リンクコーデと、女王から贈られたブローチ
こちらが先日のキャサリン妃とお子様たちの国葬の日のお姿です。
黒のフィット&フレアーのドレスコートに、つばは広めで浅めのクラシックなお帽子と、通常よりも色だけでなくデザインもシンプルにされ、より気品あるスタイルに見えるキャサリン妃です。
お隣のシャーロット王女も同じく黒。Aラインで襟付き、ダブルブレストのコートをお召しになり、浅めで後ろにボウが付いたお帽子を被られています。考えてみれば、これが初めての公の場でお帽子姿! 式の途中、心地悪そうに触っていらっしゃる姿はあれど、しかしさすがプリンセス。被り慣れた感すらあるほど、とってもお似合いでした。
しかも、母キャサリン妃とも雰囲気が似ていて、後ろ姿はソックリとも。間違いなく、母娘でリンクされたコーディネートですね。
ジョージ王子は、ネイビーブルーのスーツ姿と黒ではないものの、シャツを白、タイは無地でダークカラーと、国葬を意識されたスタイルでした。
そしてもうひとつ注目したのが、シャーロット王女の胸につけられた、ホースシュー(馬の蹄鉄型)のモチーフのブローチ。実はこれもエリザベス女王から贈られたもので、更には、1920年代に女王のお母様(クイーンマザー)がお着けになっているが画像も。クイーンマザーは、義理の母メアリー王妃からプレゼントされたりと、まさに王室に代々伝わるブローチでした。
馬を愛する女王から、同じく馬好きのひ孫、シャーロット王女へと、この大切なブローチは引き継がれました。
では、キャサリン妃はというと……こんなに沢山の女王のジュエリーをお着けになっていました。
① パールの4連チョーカー
こちらが、この日お着けになっていたネックレスです。4連のパールの中央にはダイアモンドで彩られた留め具がデザインとして施されたチョーカータイプのデザイン。実はこれらのパールは、1975年にエリザベス女王が日本を公式訪問された際に、日本政府が贈ったもの。それを使用して、王室ジュエラーであるガラードが製作しました。
女王ご自身も、分かっている限りで1982年まで着用されていたようですが、その後はダイアナ元妃も愛用され、チョーカーがとてもお似合いだった元妃だけに、アイコニックなジュエリーの一つともなりました。
そして次世代、パール好きのキャサリン妃もこれを選ばれ、昨年のエディンバラ公の葬儀で初めてお着けになり話題に。今回、再び女王の国葬でも着用。
豪華なのに、派手ではない気品溢れるデザイン。やはり我が国のパールの輝き所以でしょうフォーマルかつ荘厳なシーンに映え、キャサリン妃の品格がさらにアップして見えたのは私だけではないですよね。
② パール&ダイアモンドのドロップ型ピアス
こちらがピアスです。
“バーレーン・パール・イヤリング”と呼ばれ、エリザベス女王の結婚祝いとして、当時のバーレーンの統治者から贈られたパールのうちの2つが用いられて作られたものです。ラウンドカットダイアモンドのスタッズに、1940年代の特徴的バゲットカットのダイアモンドが、更にその下に贈られたパールがぶら下がったデザイン。ちなみに、これも生前ダイアナ元妃が愛用されていました。
このピアスと、4連のパールネックレス、この日お着けになっていたこれらは、昨年のエディンバラ公の葬儀の際にも、同じセットで着用されていたキャサリン妃。これもきっと、73年間もの長き結婚生活をともにされたエリザベス女王ご夫妻へ、意図的に仲良く同じジュエリーを選ばれたのでしょう。
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