本来は動きたい場所の股関節の動きが悪いと、腰椎に負担がかかる
股関節も同様に、本来は動くべき場所なのに動きが悪くなっていると、たとえば前屈の動きをするときに、股関節でなく腰椎を動かして前屈をすることになります。
これも腰椎に負担をかけ、腰痛の原因になってしまうのです。
慢性化すると腰椎椎間板ヘルニアなどにもなってしまいます。
こんな理由から、最も動かせる場所である肩関節と股関節はしっかり動くようにしておいたうえで、胸椎の回旋もスムーズにできるように保っておくと、腰椎への負担を減らせて腰痛予防になるのです。
私は毎日スクワットをして、しゃがむときにバーベルを持ち上げるイメージで腕を上げる動きをしていますが、みなさんも普段からストレッチや運動をして、肩関節や股関節、胸椎の動きをなめらかに保ちましょう。
<新刊紹介>
『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』
著:産婦人科医 高尾美穂
定価:本体1600円(税別) 講談社
女性ホルモンに振り回される人生前半の40年と、ホルモンがなくなり落ち着く後半40年、そしてその間にある更年期という嵐の10年間。
自分がいま人生のどの時点にいて、体と心はどういう状況になっているのか。それが把握できていれば、対策はあるのです。
この本では、高尾先生が日常でできる解決策を教え、解決策がないことならば違う角度でのとらえ方を提案。また、女性がラクになる生き方のアドバイスもたっぷりと。
女性ホルモンとうまく付き合い、自分の人生を自分でデザインしていくために。
高尾先生が優しく語る111の「こうすれば大丈夫」を、ぜひ生きる指針にしてみてください。
編集協力/和田美穂
撮影/馬場わかな
イラスト/Shutterstock
前回記事「運動を習慣にすると得られる8つの健康効果を知っておきましょう【産婦人科医・高尾美穂】」>>
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