航平さんが最強だったんじゃないですかね

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――キスシーンといえば、4話でキスをしたあとに外川から野末に向けて“あること”をしますよね。ロマンティックだし、官能的でもあって、本当に素敵でした。よければ、あそこのシーンについても聞きたいです。

 

武田 あそこも悩んで。 

木村 この行為ってどういう感情なんだろうっていう。

武田 そこはもう監督とも一緒に話し合いましたよね。このチームのいいところが、その描写にどういう意味があるのかを突きつめて考える人ばかりなんです。

それに本当に原作を愛している人は、必ずこの行為の意味を自分なりに読み解いている。だからやるからには、原作者さんにもファンの方にも失礼のないように、僕たちは僕たちの意味を見つけた上でやろうって真剣に話したのが印象深かったです。

木村 で、最終的に僕が思ったのが、もう外川はしたくなっちゃったんだろうなって。ある種、ゾーンに入っていたというか。自分の抱えていたものを全部解放して出し切ってしまったからこそ止められなかった。で、そのあと鼻水だーだーに垂らしてね。ちゃんと映ってましたね、それも。

武田 カッコよかったと思うよ、あれは。

木村 あのとき、外川と一緒に僕もゾーンに入れたのって、航平さんが野末だからで。これが別の人だったら、どこまで持っていけたんだろうって考えると、まったく違うものになっていたと思います。そういう意味でも、僕を含め、みんなを魅了し続けてくれた航平さんが最強だったんじゃないですかね。

武田 そんなことないですよ。これは褒める会ですか。うれしいですね(照)。ありがとうございます。

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武田航平 Kohei Takeda
1986年1月14日、東京都出身。2001年に芸能界入り、同年に第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞を受賞した。『仮面ライダーキバ』『仮面ライダービルド』などで人気を博し、現在はドラマ、映画、舞台と幅広く活躍中。

木村達成 Tatsunari Kimura
1993年12月8日、東京都出身。ミュージカル『テニスの王子様』でデビュー。最近の主な舞台に『銀河鉄道の夜2020』『ジャック・ザ・リッパー』『SLAPSTICKS』『四月は君の嘘』『血の婚礼』など。11月舞台『管理人』、年末にはデビュー10周年記念コンサートが控えている。

 

<作品紹介>
『オールドファッションカップケーキ』

出演:武田航平 木村達成 水石亜飛夢 斎藤さらら 鮎川桃果 / 吉井 怜
原作:佐岸左岸「オールドファッションカップケーキ」(大洋図書「H&C Comics ihr HertZ Series」刊) 
監督:加藤綾佳 脚本:宮本武史 主題歌:Ryu Matsuyama「blue blur feat. mabanua」(バップ) ©2022 佐岸左岸/大洋図書/「オールドファッションカップケーキ」製作委員会 

FOD、Rakuten TVにて配信中。9月28日(水)、Blu-ray&DVD発売。


撮影/赤松洋太
スタイリング/網野正和(武田さん)
ヘアメイク/七絵(武田さん)
取材・文/横川良明
構成/山崎 恵
 

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