その人の個性にあったかわいさを引き出し、数多くの女優やクリエイターから絶大な信頼を置かれているヘア&メイクアップアーティストの赤松絵利さん。
1999年にプロとして活動をはじめてから23年のあいだ、「赤松さんにしかできない仕事」に向き合ってきました。
現在の赤松さんが大切にしている「仕事人生の指針」と、これから思い描いていることを伺います。
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赤松 絵利
ESPER代表/ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌・広告・ヘアメイクプランナーとして活躍。 蒼井優、綾瀬はるか、多部未華子、常盤貴子、松岡茉優(敬称略、五十音順) など多くの女優を担当。著書『世界一シンプルなナチュラルメイクの教科書』(講談社)
ヘアメイクで“その人の個性にあったかわいさ”を引き出す赤松さん。
自身の著書『世界一シンプルなナチュラルメイクの教科書』でも、流行に左右されない“自分らしい”メイクのやり方を丁寧に伝えています。
一方、『にほんごであそぼ』や『フェイクスピア』をはじめとする舞台のヘアメイクプランではアバンギャルドな作品を作っていますが、あくまで「基本を大事にしている」のだといいます。それは、師匠である宮森隆行さんの教えなのだそう。
「『正しいチューニングを持っていなさい。それがあれば、いろんなものが作れる』という言葉を大事にしています。
ドレミファソラシドという基本の音階をチューニングすれば、どんな曲だって作ることができるじゃないですか。モーツァルトも、ジャニス・ジョプリンも、使っているのはドレミファソラシド。
基本の理論を知っていれば、なんでも作ることができる。基本が一番大事なんですよね」
いつも明るく、ワクワクと仕事をしているように見える赤松さん。
スランプになったり、行き詰まったりすることはないのでしょうか? すると、どんな仕事にもつながる、こんな言葉を教えてくれました。
「よく宮森さんから『得意技を持ちなさい』と言われていました。
どうしていいかわからないとか、相手に何が似合うかわからないとか、いつか無理難題にあたって困るときがくる。そういうときに、得意技が救ってくれるって。
子供が漫画で漢字を覚えたとか、自分が好きなことは突出して伸びるって言うじゃないですか。好きに勝るものはないし、得意なことは、自分の全体の実力もあげてくれるんですよね。
私は、タタタタって速く三つ編みを編むのが得意なんです。三つ編みのアレンジをたくさん作って、かわいいって言ってもらえたときは、『得意なことが役に立った』と思いました」
赤松さん、そして宮森さんが手がけた作品
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