2022年8月から小学生の息子と一緒にカナダのバンクーバー地域へしばらく移住をすることにしたファッションエディターが発信。母子留学を考え始めたきっかけから出発当日までの準備、渡航後は現地の学校や暮らしをリポートする連載です。移住してから約1ヵ月が経過。波瀾万丈な様子を紹介します。

 

【海外移住のスーツケースの中身】1年間の生活のために持ち込んだ親子2人分の荷物とは?>>


ゼロから始める海外生活は想像以上の大変さ


8月の渡航からあっという間に1ヵ月ちょっと。9月の頭には子供の学校も始まり、日々のいろんなできごとを綴ろうと思っていたのに、「毎日生きていくのに精一杯」。この言葉がまさにしっくりきます。

こちらに来てすぐは約2週間ホテルに滞在。その後は約1ヵ月間エアビーアンドビー(エアビー)での滞在(別途詳しく、ホテルやエアビーの選び方や滞在記は記事にします)。どちらも生活必需品はすべて揃っていて、洋服と化粧品さえ持ち込めば、その日からストレスなしに生活ができます。

ですが、最近やっと引っ越した賃貸住宅(これからは帰国するまでここに住む予定)は、な〜んにもありません! カナダの住宅は、冷蔵庫、食洗機、オーブン、洗濯機、乾燥機がついていることが多く、私のところにもこれらはあるのでまだ良かったですが、家具はないし、食器もないし、シャンプーコンディショナーなど、なんにもなし。新しい場所に引っ越すなら当たり前のこととはわかっていながらも、異国の地で、どこに何が売っているかも分からず、ワンオペで、大荷物を運べる車もなく、子供の送迎をしながら、ゼロから生活を整えていくことがこんなに大変だとは! 1日1日が猛スピードで過ぎていっています。

部屋はあるけど、ベッドマットレスがない! 海外の配達事情

買ったばかりの圧縮ロールマットレス。開封して72時間経ったのに、一部分だけうまく膨らまないトラブルに……。

これからしばらくお世話になる賃貸住宅に引っ越してきたものの、いきなり ぶつかった壁は「寝る場所がない」! これは大問題でした(笑)。なぜそうなったかのか、時系列でまとめてみます。

引っ越しの数日前に余裕をもって通販でベッドのマットレスをオーダー。クイーンサイズとツインサイズのふたつ。日時指定はできなかったものの、到着予定日は入居当日でひと安心。

予想に反して、引っ越しの数日前に届いてしまったようで、マンションのコンシェルジュから少し怒った様子で電話。

車がなく取りに行くことも、引っ越し予定日よりも先に部屋に入れておいてもらうこともできなかったので、謝り相談して、どうにか保管しておいてもらうことに。

入居日。マットレスの受け取りにいくと、なんと小さな段ボールが1箱だけ……。クイーンサイズとツインサイズの2つを同じお店で頼んだはずなのに、ツインサイズしか届いていない。

とりあえず、その小さな段ボールを開けると、小さく巻かれたマットレスが。しかも、開いてから使えるようになるまで48〜72時間は放置しておく必要があるとのこと。自分で頼んだのが圧縮マットレスだったと気づいていなかったので、これは私のミス……(しかも、数日後に、届いたものが不良品だったというダブルパンチも)。

クイーンサイズのマットレスについて問い合わせてみると、入荷が遅れて、まだ発送できていないとのこと。クイーンサイズのマットレスもなし。

というわけで、入居当日に寝る場所がない事態に……。
とりあえず、入居日にIKEA(イケア)で注文した掛け布団2枚などが届くようにしてあったので、その日は掛け布団や近所のお店で購入してきた毛布などを敷いて、眠ることに……。

床で寝るのが辛すぎて、エアベッドを購入

35ドルくらいで見つけたクイーンサイズのエアベッド。ヘアベッドは安くてラッキーでしたが、専用の電動空気入れが50ドルくらいしました。

届いているツインサイズのマットレスは使えるようになるまで3日間かかるし、不良品だったことが発覚したので、交換となると、まだまだ使えそうにない。
どうしようと悩んでいるところに、お手頃プライスのエアベッドを発見! 円安の影響もあり、無駄な出費はなるべくしたくないので、これから使うかどうか分からないものを買うのは抵抗もありましたが、このまま床で寝る生活も辛すぎるので、しばらくはエアベッドで寝ることに。寝心地抜群! とは言い難いですが、床で寝るよりは100倍ラクです(笑)。

やっとクイーンサイズのマットレスが到着!

奥にある段ボールは、ベッドのフレーム。まだ組み立てられていません……。

そして、この記事を書いているちょうど今日。やっとクイーンサイズのマットレスが到着! 不良品だったツインサイズのマットレスは、いまだカスタマーセンターの方とやりとりをしている最中なので、やっと今夜からマットレスで寝られます!


ただ「マットレスで寝る」、という普通のことでさえ、こんなにひと苦労(笑)。新しいスタートは大変ですね。とはいえ、こんななかでも、いちばんの目的は小学生の息子の留学。息子は英語がまだあまり喋れないものの、毎日楽しく学校に行っているので、これだけで本当に救われています。では、今夜はゆっくりと熟睡したいと思います!
 

構成・文/高橋香奈子

 

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