2022年8月から小学生の息子と一緒にカナダのバンクーバー地域へしばらく移住をすることにしたファッションエディターが発信。母子留学を考え始めたきっかけから出発当日までの準備、渡航後は現地の学校や暮らしをリポートする連載です。9月から始まったカナダの小学校。息子は7年生になりました。小学校入学にあたり、親である私が最初にぶち当たった試練について紹介します。

 

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新学期前にはいろんなお店にスクールサプライズ(School supplies/学校用品)コーナーができます

スーパーマーケット「ウォルマート」のコーナー。筆記用具からランチボックスまで、なんでも揃います。

新学期を迎える前に親がやるべきことは、学校から指定されたスクールサプライズ(学校用品)を買い揃えること。スーパーなど多くのお店にそのコーナーができ、メモを片手に商品を探すお父さん、お母さんの姿をたくさん見かけました。
 

指定の学校用品を揃えるだけなのに、新規留学生の親としては、とてつもなく大変でした!

息子の小学校からもらった、スクールサプライズリスト。学年により、内容が異なります。

日本の小学校でも同じように、入学前に必要な文房具などを揃え、名前付けもやるので、とても簡単なことのように思えますよね。でも今回、とても大変だったのには3つの理由があります。
 

理由① どこに何が売っているかわからない


長く住んでいた日本だったら、「これはここのお店に行けばあるよね」とわかるので、すぐ購入することができます。でも、まだこちらに来たばかりの私には、どこに行けば指定のものが揃うのかがわかりません。先述のように、スクールサプライズコーナーはあっても、私がこのリストをもらったのは、新学期スタート数日前のオリエンテーションでのこと。それまでに多くの親御さんたちは購入を済ませていたからか、売り切れで見つからないものもあったんです。だから、何軒ものお店を、何日間もかけて探しました……。
 

理由② 馴染みのない英単語、アイテムだから調べないとわからない


たとえば、リストのいちばん上にあるHBの鉛筆というのはすぐにわかりますよね。でも下から4番めにある「reinforcements」は、聞いたことがなく、お店に行く前に調べなければなりませんでした。Googleで画像検索をすると、すぐに「ルーズリーフの穴を強化する真ん中に穴が空いた丸いシール」だと分かったのですが、このようにひと手間かかることが多かったため、時間がかかりました。ほかには、「Protractor」は分度器というのも知りませんでした。

理由③ アイテムの指定が意外と細かい!


これは学校によるのかもしれませんが、サイズなどが細かく指定されたものが多く、ぴったりのものを探すのが大変でした。たとえば、「のりは21グラムのもの」「30センチ定規は、クリアカラーのもの」「学校用品を入れるボックスはプラスチックで21×12.5×6cm」など。「ここまで指定する?」と本当に驚きました。箱のティッシュもKleenexのブランド指定? もしくは、箱ティッシュの総称として使われているのか……。
 

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