2022年8月から小学生の息子と一緒にカナダのバンクーバー地域へしばらく移住をすることにしたファッションエディターが発信。母子留学を考え始めたきっかけから出発当日までの準備、渡航後は現地の学校や暮らしをリポートする連載です。今回は、カナダに持ち込んだ全荷物の内訳について紹介します。

 

親子留学先のカナダに到着。現金やスーツケース、荷物はどれくらい持っていった?>>


当初は、夫に「日本に置いていく荷物はいらないものだから何も残していくな」と言われて……


今でこそ、親子留学に納得して送り出してくれていますが、私が息子と2人で海外に行きたいと言ったとき、当初夫は大反対。色々話し合っている過程で、夫に「あなたの希望を受け入れるので、行ってもいいです。代わりにお金に困っても頼ってこないと約束して。荷物も残していかないで。日本に残していくような1年使わない荷物はどうせ不要なものだろうから」と言われたこともあります(汗)。
なので、せっせと荷物を処分していたのですが、結局直前まで仕事に追われていたり、出発直前で想定外のことが起こったりして困っていたら、とりあえず荷物を残していくことを許してくれました(そもそも、“許す”という表現もどうなのかと思いますよね……)。
 

1年間の荷物は、飛行機に預ける特大スーツケース5個だけ

空港では息子と私で手分けして、2台のカートで押しました。息子が幼かったらこんなにたくさんの荷物は持っていけなかったと思います。

結局、空港で預け入れするスーツケースは5個だけになりました。私は日本航空のステイタス会員になっているので、3個までスーツケースを無料で預けられます。息子は通常のルール通り2個まで無料。なので、追加料金を払わなくていい最大数です。ちなみに、料金を払えば6個以上のスーツケースや段ボールを預けることができます。日本航空の場合は、1個あたり2万円程度だったと思います。あまり多くなりすぎても、税関で止められたら困ると思い、増えすぎないようにしました。

日本に残していった荷物は、もし2年目以降留学を延長することになった場合、一時帰国の際に追加でカナダに持参しようと思っています。
 

スーツケース5個の内訳を公開!
スーツケース① 息子の1年間の服

 

冬場のダウンコートや夏の水着も含む、1年間の洋服関連をまとめました。カナダに到着してからすぐ使うので、息子が自分で整理できるように、アイテムごとにポーチにまとめてスーツケースに入れました。ポーチは、100円ショップで複数個まとめ買いしたものです。
ほかには、息子が自分で選んだ好きな本や、趣味のアイテムも入れました。
 

スーツケース② 息子の野球の荷物や水筒、日本食


日本で小1から野球を続けていた息子。カナダに来ても野球を続けるのが本人の希望だったので、野球用のリュックや練習着、スパイク、バット、グローブなども持参しました。野球の荷物は思いのほか多くて、スーツケースの1/2を占めました。
残ったスペースには、野球に使う大きな水筒やクーラーバッグ、息子のお弁当箱。ほかには、出汁やふりかけ、緑茶などの日本食を入れました。
 

スーツケース③ 私の1年間の服と靴


私はファッションエディターという仕事柄、服や靴をたくさん持っているほうだと思うのですが、渡航のためにかなり処分しました。それでも、スーツケース5個に納めるためには、私の衣類を減らすしかなくて、泣く泣く日本に残してきたものもあります。
 

スーツケース④ 私の服で1/2、27インチのパソコン「iMac」で1/2

ミモレのこの記事の写真に写っている、このデスクトップパソコンです。ノートパソコンも持っていますが、画面が大きいので、作業がしやすくて気に入っています。この大きさのパソコンが入るスーツケースがなかなかなくて大変でした。タオルでグルグルに包んでから入れました。

私の衣類はどうがんばってもスーツケース1個に減らすことができなくて、計1.5個分に。洋服持ちの私にしたら、1年間分でこの量は、かなりがんばりました!
スーツケースの残り半分は、デスクトップパソコン。「これこそ不要でしょ?」と思う方もいらっしゃるでしょう(笑)。でも、日本で処分してカナダで買い直すには、余計な出費になりますし、日本に残していくのはもったいないし、不便。というわけで、持っていってみることにしたのでした。
 

スーツケース⑤ その他雑貨系

日本から持ってきた象印STAN(スタン)の炊飯器とお茶碗。

最後のスーツケースは、色々な雑貨を詰め込みました。このスーツケースでいちばんの大物は、炊飯器! 私が唯一持参した家電です。タオルで何重にも包んで(そのタオルは、梱包材のようにゴミにはならず、カナダで使える!)、周りにも硬いものが当たらないようにパッキングしました。
ほかには、お箸などどうしても持参したいキッチングッズ、ダイソーなどの100円ショップで購入した清掃&便利グッズ(カナダにもダイソーはありますが、値段は2倍以上!)、文房具のストック、2人分の常備薬、私の化粧品なども入れて。割れやすい食器は、カナダではお気に入りが見つかるかどうかわからなかったお茶碗だけを持ってきました。
 

機内持ち込みサイズの小さなスーツケースには壊れ物と貴重品を入れて

 

日本の空港のカウンターで預けた大きなサイズのスーツケース以外には、機内に落ち込みができるサイズの小さなスーツケースも持参しました。
こちらに入れていたのは、壊れやすい一眼レフカメラや、ジュエリーなどの貴重品(これもかなり数を厳選しました)。万が一機内で洋服を汚してしまった場合や、大きなスーツケースがロストバゲージ(到着地の空港に届かない)した場合に備えて、着替えの予備も入れておきました。
 

今はスーツケースとともに、ホテルステイ中

 

賃貸マンションへの引っ越しまでは、ホテル&エアビーに滞在します。今はホテルステイ中で、こんな感じでスーツケースを室内に並べています。特大スーツケースが5個もあると、かなり場所を撮るので、一時的な宿泊先が狭すぎないことも大事だと痛感しました。
 

【写真】カナダ入国日の様子と到着してから見た風景
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構成・文/高橋香奈子

 

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