パラダイムシフトの今、「美の価値観」を刷新し続けてきた美容ジャーナリスト齋藤 薫さんが、注目したいある視点をピックアップします。
結局は、世間の嫁姑と同じ。姑は息子の味方をする?
これも嫁姑の問題と言うべきなのでしょうか。エリザベス女王を苦しめ、怒らせた嫁は、3人、いや4人……。あれだけ国内外で愛された“国民の母”も、姑としては厳しく辛辣、何か生身の人間としての一面をのぞかせます。
いや基本的には寛大で愛情深い人、でもやはりそこは”なさぬ仲“。嫁として気に入らず、「あの女!」呼ばわりしていたという報道があるのです。
では、エリザベス女王を1番イラつかせていた嫁とは、一体誰だったのでしょう?
まずはちょっと意外だけれど、ダイアナ妃。前回のこのコラムでも、チャールズ元皇太子との離婚を強く望んだのは、姑であるエリザベス女王だったということに触れました。離婚後とはいえ、ダイアナ妃の事故死のあと、女王の冷ややかな対応が国民の批判を浴びたことも。
ここで極めて身近な疑問にぶち当たります。姑は、自分の息子が不倫をしても、結局のところ息子の味方をし、嫁を排除するような傾向が日本の社会にもなくはないわけですが、英国王室みたいな所でも同じなのか?ということ。
いくつかの記事により、ダイアナ妃が夫とカミラ夫人の関係に悩み、姑でもある女王に相談を持ちかけたものの、それを冷たくあしらったとも言われます。
こうしたことを知れば知るほど、ダイアナ妃が不憫に思えて仕方がないのだけれど、思慮深いはずの女王がなぜそうした態度に出たか、やはりなんとも不思議なのです。
結婚当初はダイアナ妃を完璧な嫁と考えていたようですが、不満や不信感を持つことになるのは、やはりチャールズ元皇太子の不倫問題が大きく関わっていたよう。
前回も書いたことですが、1つには英国の歴史上、愛人を持たない国王は過去に1人もいなかったという事実があって、正妻はそれを静かに容認しなければいけないという暗黙の了解があったこと。そんな歴史も知らないのか? という苛立ちがあったのかもしれません。
【写真】“国民の母”、故エリザベス女王がイラついてしまった女性たち
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