「お笑いのいじり」と「いじめ」の違い
「お笑いのいじり」と「いじめ」の違いは、何でしょうか。私は以前、あるお笑い芸人さんをインタビューしたときに、このことについて伺ったことがあります。
そのときに、まずそのお笑い芸人さんがおっしゃったのは、「相手の家族(相手を大切に思っている人)や交番の前で同じことをできない場合は、いじめだ」と。
本人も自分の悪意に気づいていたら、なおさらできないことですよね。
また、「相手と対等な立場でなければ、いじめになる」ともおっしゃっていました。たとえば、相手に「ばーか」と言ったら、相手も「ばーか」と言い返すくらいの関係であることが大事だと。
さらに、「相手が本当に嫌な顔をしたときにやめなければ、いじめになる」と。だから、お笑いでいじる場合は、きちんと相手の反応を見ることが大事なのです。
「お笑いのいじり」は、あくまでも“プロによる芸”です。一般の人が上っ面な部分を真似したところで、芸とは、全く違うものになるでしょう。
「住む世界が違う人だ」と思って、スッと離れよう
大人のいじめがなくならない限り、子供のいじめがなくなるはずがありません。子供は大人の真似をしますしね。まずは、大人がいじめをやめなくてはいけないのです。
ただし、残念ながら、世の中には色々な人がいます。どんな相手とでも分かり合えるようになるに越したことはありませんが、そんな理想ばかり言ってはいられません。
なぜなら、何度も言うように、いじめは相手の「心の問題」なので、他人が関与できない部分が多いからです。
いじめるような人が目の前に現れた時は、「住む世界が違う人だ」と思って、冷静に対応し、それでもダメなときはスッと離れましょう。
いじめられても、あなたは悪くありません。いじめられていい人なんて、1人もいないはずだから!
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