最近、毎日息子がくしゃみしています。シーズン到来といった感じでしょうか。本人は頑なに認めませんが、毎年決まった時期にくしゃみを始めるのでどうみても花粉症。私自身は、目鼻をやられるほどではありませんが、花粉症の季節は肌が痒くなるタイプ。ですから、スキンケアの中でも、低刺激・肌バリア強化の強い味方である「バーム」は毎シーズンチェックしています。そんなバーム界隈で、今年の自分ヒットと感じているお助けコスメを紹介します。

敏感肌ヘアメイク発案ならではの保湿。「癒やして隠す」ピンクのバームが頼れる_img0
mi-molletの連載でもおなじみ、イガリシノブさんプロデュース。実はご本人も、ほこりアレルギーでファッション業界を目指すのを断念したことがあるほどの超・敏感肌なんです。だからこの商品を見た時は、イガリさんらしいアイテムだなと思いました。フーミー モイストバーム ¥1650/Nuzzle

「バームはなぜ敏感肌にいいの?」という疑問。私も同じことを思いまして、かつて皮膚科医の先生に取材したことがあります。それによると、お肌が健康なときには使い心地のいいクリームや乳液ですが、肌が炎症でヒリヒリしているときは種類によっては乳化剤(クリームや乳液に使われる、水分と油分をマヨネーズのようにクリーミーに混ぜ合わせるための成分)が炎症を悪化させる場合もあるそうです(敏感肌用ブランドの乳液やクリームは、そのあたり配慮して作られているので問題ないと思います)。

 

つまり、水分だけもしくは油分だけ、の保湿剤のほうが炎症時には無難ということ。水分なら油分のあまり入っていないタイプの化粧水、油分ならオイル、あるいは油分をそのまま固めただけのバームというわけ。

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付属のちっちゃなスパチュラでほんの少しこそげ取ります。体温で溶けてよく延びるので取りすぎ注意です。フーミー モイストバーム ¥1650/Nuzzle

というわけで、数ある敏感肌ブランドやオーガニックコスメ、さらにはドクターズコスメにラインナップされている「バーム」なのですが、メイクブランドのイメージがあるフーミーから出ているのはやや唐突な感じもしますよね。しかも、ピンク色のバームって??

でも、すでに書いているようにイガリさん自体が、超がつくほどの敏感肌。ご自身も普段ファンデーションをほとんど塗りませんし、いわゆる「イガリメイク」もファンデーションなしで肌を作ることがほとんど。そんなイガリさんが作った敏感肌用スキンケアはかなり信頼出来ます。

また、今でこそ当たり前になった「トーンアップ効果のあるUVケア入りデイクリーム」ですが、私の記憶では相当昔からメイクのひとつとして取り入れていたヘアメイクの一人がイガリさんでした。スキンケアとメイクアップの垣根をあまり作らずにメイクを考えている方なんだと思います。だからこそ、このバームに「なるほど〜」と思ったわけなんです。

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まず、手の甲に取ります。スパチュラひとすくいでこのくらいの量。
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手の甲でくるくる延ばして柔らかくします。
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かなり延びますのでうすくひろげます。かさついた肌を保湿しつつ、色むらや炎症の赤みをうっすらとピンクのヴェールでカバー。ファンデーションや下地ではないので透明感があり白浮きしません。

水分蒸発を防ぎ肌に蓋をする役割なので、スキンケアの最後につけるのがおすすめ。アレルギーの原因となりがちなほこりや花粉、PM2.5から肌を守る膜になってくれますし、その膜はうっすらヒリついた肌色も補正してくれます。さらにシカエキスなど鎮静系の美容成分も入っているので、レーザー治療後の赤みのあるお肌の時なんかにもいいかもしれません。もちろん、特にトラブルがなくても日中用保湿にもいいと思います。ぜひお試しになってみてください〜。


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