「自分にいっぱいいっぱいの人」が、余裕のない状況から抜け出すには?


「自分にいっぱいいっぱいの人」が、心に余裕を持てるようになるには、どうしたらいいのでしょうか? 逆から考えていくと、その解決方法が見えてくるかもしれません。

「自分にいっぱいいっぱいの人」ほど、その余裕のない状況から抜け出しにくくなってしまいます。なぜなら、「自分にいっぱいいっぱいの人」は、他人に気を遣えるような心の余裕がないので、気づかないところで相手に残念な思いを抱かせてしまっていることがあるからです。

それで、人間関係の歪(ひずみ)を生みやすく、いざこざがある分、余計に物事がうまく回らなくなってしまうので、さらに心にゆとりがなくなってしまうのです。

 


「心に余裕を持てる環境を得られやすい人」は、相手を気遣う


逆に、「心に余裕を持てる環境を得られやすい人」は、他の人に気を遣うことができる(思いやりを見せる)ことが多いもの。だから、応援者を増やすことができ、結果、物事がうまく回りやすくなるのです。

結局、「自分にいっぱいいっぱいの人」は、「自分の視野が狭くなっているから、残念な状況になっている」ことを理解し、視野が狭いまま何とかしようとするのではなく、少しずつ視野を広げていくしかありません。
周りに対して「余裕のない私の状況を分かって!」と(強制的に)理解を求めるのではなく、逆に、周りの状況、人をよく見て、気遣い、「どうしたら物事がうまく回るのか」を冷静に考える必要があるのです。

人が何かを手伝う場合、自主的に「そうしてあげたい」と思ってするほうが、気分がいいもの。逆に、強制的に手伝いを求められるのは苦手だと感じる人は多いです。
つまり、人を思う通りに動かそうとする人ほど、相手をコントロールしようとしがちですが、むしろその人のことをよく理解し、気遣い、さらに、自分の思いを上手に伝えることで、自然と相手が理想的な行動をしてくれることもあるのです。

「自分の在り方」を変えるというのは、単に表面的な言動や態度だけを変えればいいだけではありません。“心”から変える必要があります。
実は、それこそが重要なポイントです。次のページで紹介します。