自宅の地震への備えは?
一人でもやっておくべきこと&やれることを福原さんに教えてもらいました。
・自分がまっさきに隠れる場所を決めておくダイニングテーブルの下、ソファーの影、お家の中で一番安全な場所を決めておく。
・家具でケガをしないようにしておくドアの近くの家具が倒れてないように配置。さらに転倒防止器具で固定する。
「東日本大震災などは別ですが、地震の被害では、約4割は家具が原因でのケガと、家から出られなくなったことで起きています。転倒防止器具はホームセンターに行くと、いっぱい並んでいて、見た目が気にならず、取り付けが楽なアイテムも豊富にあります。免震マンションでも高層階はかなり揺れるので、家具や家電が倒れてドアが開かないことを避けるため固定していただきたいです。実は東日本大震災のとき、東京都内では家具の転倒による火災が23件起きました。地震火災を防ぐためには、家じゅうの家具の固定が理想的です」
まずは何かあった時の避難ルートを確保するための転倒防止から優先してはじめたいと思います! 猫タワーやゲージや水槽なども固定しておけば、ペットたちも安心ですね。
「みなさん、それぞれ守るべきものが違うとは思いますが、防災で一番大事なのは、大切な人やペットを守るために、自分を守ることです」
福原さんの言葉を肝に銘じ、防災の意識を日頃から持ちたいと改めて思いました。
福原さんの記事はこちら
東日本大震災の経験を書いてみた。
「ペット避難は、責任と配慮」>>
「いざという時のために心肺蘇生法を知っておくと安心です」>>
「1人で簡単にできた!インテリアの邪魔をしない家具の転倒防止」>>
『山手線で心肺停止! アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて』
熊本美加・著 上野りゅうじん・漫画 鈴木健之・監修 1320円 講談社
健診で分からない「隠れ心臓病」に要注意。日本では7分に1人が心臓突然死で亡くなっているという現実がある。
元気でバリバリ働いていたアラフィフの医療ライターがある朝突然、山手線で心肺停止に。打ち合わせに向かう車内で倒れ、浜松町駅で駅員によるAED、心臓マッサージを受け、搬送された病院で人工心臓につながれた。
奇跡的に一命を取りとめたが、高次脳機能障害により注意力、記憶力、感情のコントロールに問題が生じ、リハビリ病院へ。生死を分けたのは何だったのか。そのとき、仕事は? 家族は? そして飼い猫は?
Twitterで何度もバズった「ウェブマガジンミモレ」のルポをベースに、予兆リストや胸の痛みの種類、生死を分ける心臓マッサージなど、著者が読者の皆さんに伝えたいことを新たに執筆、再構成した。実用書でありながら、『女はいつまでおんなですか? 莉子の結論』『ママのうつ病をなめてたら、死にそうになりました』で知られる上野りゅうじんがマンガを担当。
文・熊本美加
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