ニューノーマルの時代のビジネスは、「お酒」から「お茶」へ


国際社会においては、宗教的、また政治的な理由からアルコールを口にできないというケースが少なくありません。また、食事を伴うおもてなしと比べると、招く側も招かれる側も敷居が下がることもあり、公式の社交や外交の場でお茶会は用いられています。そして、昨今の若い世代のアルコール離れや、世界的な感染症の影響を受け、ニューノーマルの時代のビジネスにおいても、「お酒」から「お茶」へと接待や飲みニケーションも変化しています。

「お茶をビジネスツールとして導入したい」「海外赴任にあたり、駐在先の茶文化について知りたい」など、若き起業家や、大企業のミドルマネジメント、ビジネスに役立てたいという熱意あふれるビジネスパーソンが、男女問わず、教養として学びたいという声が非常に増えてきたのです。

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ビジネスの相手をお茶の場で判断


日本と同じようにお茶がナショナルドリンクとして暮らしに浸透し、ビジネスの場でティータイムは欠かすことができないイギリスでは、  

「紅茶を一杯飲む姿を見れば、その人の品位と教養がわかる」

といわれています。

 

初対面の人であっても、その振る舞いやマナー、会話から瞬時にクラスを見極められ、どのソサエティに属しているのか、ひいては、自分のビジネスの相手としてふさわしいのか、判断する場にもなっているわけです。