選択を間違える大人2:「自分で調べて、考える」よりも、「周りに流される」


現代人は忙しいからなのか、「人任せ」でいる人が少なくありません。自分の人生を変えてしまう重要な選択ですら、人の意見や情報に流されてしまい、「自分で調べて、考える」ことをしない人が意外といるのです。

世の中には、「上司からやるようにと言われたから」「家族に『そうしたほうがいい』と言われたから」「友達もやっているから」と、自分で判断しないまま、言う通りにしてしまう人がいます。それで、失敗したときには相手のせいにして、「自分は悪くない」と考えてしまうのです。
それでは、いつまで経っても、“自分にとってのいい選択”はできないでしょう。

“自分にとっての正しさ”と“相手にとっての正しさ”が違うこともあるし、価値観が全く同じなんてことはありません。だから、相手にとってはいい選択でも、自分にとってはいいとは限らないのです。
なにより、「相手の言葉を鵜呑みにして選択し、失敗したこと」に対しては、自分で責任をとろうという気持ちになれないことが多いもの。それで、嫌な気持ちが尾をひいてしまうのです。

 

他人は責任を取ってくれない


基本的に、自分がやってしまったことの責任を他人が取ることは、難しいです。たとえ相手が悪くて、謝られたり、賠償金をもらったりしても、そのときの時間や労力が戻ってくることはないし、「全く元に戻る」ということは不可能であることが多いのです。
そういう意味でも、程度の差こそあれ、自分で責任を取る(=その厳しい現実を受け入れる)しかありません。

「自分が責任をとる」ことを納得できる状態でいるためには、どんなことも「自分が選択したことだ」と腹をくくることが大事です。
そのためにも、何か選択する機会があるときは、自分でも調べたり、考えたりして、決断することが重要なのです。

さらにいうと、たとえ失敗しても、「流されて選択した人」と「自分で調べたり考えたりして、選んだ人」では、“その後”が違ってきます。後者は自分で決断したという自覚がある分、失敗を通して学ぶことも多いからです。
だから、次に似たような選択が出てきたときは、よりいい選択ができるようになり、「過去の失敗」を「現在(未来)の成功」に変えることができるのです。

次に紹介する「選択を間違える大人」は、対人関係で問題を起こしがちです。次のページで紹介します。