ケーブルの煩わしさなく、スマホやタブレットとの連動性が優秀なワイヤレスイヤホン。雑音をシャットアウトするノイズキャンセリング、“ながら聴き”にぴったりの外部音取り込みモード、耳の形に合わせたパーソナライズなど、各機種の違い、選び方を〔ミモレ編集室〕のよっぴーさんがレポートします。

 
今回試すのはこの2つ!
ノイズキャンセリング性能が前世代より最大2倍に
Apple「AirPods Pro (第2世代)」
 

小型&軽量! 高い没入感と“ながら聴き”を両立
ソニー「LinkBuds S」
 


〔ミモレ編集室〕私が試してみました!

よっぴーさん

通勤時間の気分転換に、安価なワイヤレスイヤホンを使い始めて約1年。今の使い心地に不満はないけれど、最新の高性能機種とどのくらい差があるのか興味あり。



お試し品1
世界で最も売れているワイヤレスイヤホンがさらに進化
Apple「AirPods Pro (第2世代)」

 

AirPods Proの第2世代とあって、アクティブノイズキャンセリング機能、 外部音取り込みモードなどが大幅にグレードアップ。他Apple製品へ設定しておけば、片方をなくしたときも、音声を鳴らせたり、地図上で位置を確認できたりするのも便利。公式オンラインストアからの買い物で、写真のようなイラストやイニシャルの刻印ができます。Apple AirPods Pro (第2世代)¥ 39800/Apple Store


 よっぴー’s Report 
推しの吐息まで聞こえる高音質! 耳が蒸れにくいフォルムも◎


ワイヤレスイヤホンといえば、「ふとした時に落としてしまわないか」が気になります。
その理由は2つ。
1つは、ワイヤレスイヤホンが出始めた当初、駅のホームに片方だけ落ちているのを見かけたから。
もう1つは自分自身の耳が小さい気がして、使ってきたイヤホンのフィット感にイマイチ納得がいっていなかったからです。
そのため、左右が紐でつながったタイプや、安価なものを選んできました。

今回お試しするにあたり、ワイヤレスイヤホンの上位モデルの音質や使い心地、耳へのフィット感だけでなく、人生初のノイズキャンセリング機能にも興味津々。
というのも以前、〔ミモレ編集室〕内で親の補聴器購入の話題になった際、「スマホの普及で音楽を長時間イヤホンで聴くことが増えると、内耳で音を感じる細胞が傷付く。音響性外傷のリスクを下げるには、ノイキャン機能付きを使用することをWHO(世界保健機関)が提唱している」という新聞記事を提供くださった方がいたからです。(日本経済新聞22年7月9日)
難聴は認知症のリスクにもつながるらしいので、身体への負担を減らすことを意識しなければならないお年頃。ノイキャン機能付きワイヤレスに移行するか否か、見極め時です。

お試し商品の1つ目、AirPods Pro(第2世代)は、“Pro”と名乗るだけあり、雑音を感じない「アクティブノイズキャンセリング」と、周囲の雑音を消す効果がパワーアップした「外部音取り込みモード」があるモデル。

最初に自分のiPhoneと同期したら、左右の耳を撮影する指示が始まります。
耳の形だけでパーソナライズされたチューニング機能になるなんて、一体どんな仕組みなんでしょう!

 

 
そして意外だったのがAirPods初の「スワイプでの音量調節」。 

イヤホンの先のくぼみに指をスライドさせるだけで、耳元で音量調節ができます。

デザインも、私の周りではよく「うどん」(←失礼!)といわれていた特徴的なしっぽが少し短くなったよう。耳穴の上部を埋め尽くさないコンパクトなデザインも軽くていい感じです。

耳穴から出る部分が、他のモデルより短いようです。

ただ、落とさないかはやっぱり不安。そんな私を察知して(!?)か、4つのシリコーン製イヤーチップが入っていました。今回のモデルから、XSサイズが追加になったそう。チップのサイズが合うことで、AirPods Proが適切な位置で固定され、密閉されて音漏れが防げるんですって! 落とさない工夫だけでなく、周囲に迷惑をかけないことも兼ねているんですね。

左上がイヤーチップ。私はSサイズに変更して使用しました。

初めてのノイキャン機能を体験しての印象は
「今まで聞こえなかった“推し”の吐息まで聞こえる……!!」です(笑)。

今まで聴いてきた音楽が、よりクリアになってビックリ!
こんな音があったの……?
こんな繊細な息遣いだったの!?
ビックリ&うっとりです(笑)

頭の中で音楽がかかっているような没入感とはこのことか〜!
ただし、両耳に装着した途端、耳を吸われたような密着感があるのが少し気になります。
初めて通勤時に使用した際は、電車で社内の重要なアナウンスを聞き逃しそうな不安もありました。

そんな時は、長押しで外部音取り込みモードへ切り替えを。

また、周囲の雑音が聞こえないノイキャン機能のメリットは、特に電車や新幹線で感じました。電車から降りて会社の前でイヤホンを外すと、想像以上に交通量の多い場所にいることに気づかされます。初めての日は、耳が悪くなったかと思ったくらいです。

モニター中、新幹線に乗る機会がありました。祝日のその日は、旅行割もあってか車内は出張よりも家族連れが多い感じ。車両の走行音も泣きやまない子供の声も小さくなるので、今までよりも不快感が軽減されたと思います。
それに気づいた復路は、耳栓代わりにもなるな〜と思いながら、動画を楽しみました。

 

AirPods Pro(第2世代)はさすが約4万円のお値段に見合う品質とデザインだと思います。圧迫感がなく装着時に身軽さを感じますし、夏の通勤時は蒸れにくくてよさそうだと思いました。

 
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