ひとりで学ぶ、地味な作業を繰り返すことがツキを呼ぶ
穏やかなイメージという癸卯ですが、卯年そのものも季節では「春」を現しており、2023年はほんわかしたムードも漂うそう。また、小さいものが集まることで、大きな力を発揮する流れが生まれやすくなるといいます。
「虎のような勇壮さはうさぎにはありません。何の武器も持っていないかわいらしい生き物ですが、繁殖力が強いことで知られています。そこからイメージできるのは、2023年は【小さな力が集まることで大きな力になる】ということ。市井の人々の力、という面もあれば、小さな積み重ねの力、と見ることもできます。ただ、2023年はどちらかというと【コツコツと積み重ねる】ことがツキを呼ぶ年なので、集団で何かをするより、ひとり静かに学んだり、地味な作業を繰り返すことがメイン。時代の曲がり角になる2025年に向けてどんな世界を迎えたいかを考えながら、黙々と準備する1年にするといいと思います」
とはいえ、学びたいことがまだない、どんなことを始めたらいいのかわからないという人に向けて、水晶先生が開運のための耳寄りアドバイスをくれました。
「例えば、毎日早寝早起きをする。毎日ちょっとだけ掃除をする。そんなことでもいいんです。ポイントは、毎日行う、続けることで少しでも気持ちが満たされたり、達成感が得られたりすることを行うこと。早寝早起きをすれば、ギリギリに飛び起きてバタバタと職場に向かうこともなくなるので、余裕が生まれたところに運が舞い込むかもしれません。また、“井戸の水はきれいに保つ”ことが重要なように、井宿の年において、そもそも掃除は開運アクションのひとつ。身の回りのできることから始めてみるといいでしょう。
ちなみに、2023年のラッキーカラーはグリーンとレッド。それと水玉やモノグラム柄など、小さい模様柄のアイテムもおすすめです。場所で言うと、癸卯の年は“水のある場所”と相性がいいので、噴水がある公園を散歩したり、温泉に行くのもいいですね。学びや読書そのものも開運につながるので、図書館もラッキースポットのひとつです」
2022年に比べ、穏やかな春の兆しが漂いそうな2023年。ただひとつだけ、水晶先生が要注意と伝えるのが、運気に波乱を呼びやすい「七曜陵逼(しちようりょうひつ)」の期間です。
「実は2023年は、1月〜7月の間に七曜陵逼が5回やってきます。コロナのパンデミックが起こった2020年も七曜陵逼が多い年でしたが、2023年はそれに迫る頻度。怖がることはありませんが、上半期は予想外のことが起こりやすいかもしれませんから、慎重な行動を心がけるといいと思います」
古いものを整理して次へ進む、そんな準備期間の1年になりそうな2023年。特に「七曜陵逼」の多い上半期はひとりコツコツと集中モードで学びに励む絶好の(?) タイミングなのかもしれませんね。
次回は「向こう3年のうちに起こる出来事」をお聞きします。こちらもお楽しみに!
水晶玉子(すいしょう・たまこ)さん
占術研究家。西洋・東洋の枠を超え、多様な占術を研究、執筆。「ダウンタウンDX」ほか、TVやラジオに多数出演。空海が伝えた宿曜経を元にした「オリエンタル占星術」は“魔のウィーク”など毎日の運勢が怖いほど当たる!と定評あり。『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』はシリーズ累計56万部突破。『SPUR』『MENS'NON-NO』等の雑誌連載や占い特集、「マンダリン占星術」「新ペルシャン占星術」などの占いサイトも好評。
『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2023』
著者:水晶玉子 集英社 1760円(税込)
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取材・文/金澤英恵
構成/山崎 恵
第1回「当たりすぎて怖い水晶玉子の2022年答え合わせ占い「茂みから飛び出した“虎”が社会を一変させた1年」 」>>
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