今年の冬は、コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されています。11月15日には東京都で今季初の、インフルエンザによる学級閉鎖が報告されました。各地で鳥インフルエンザが発生したとの報道もあり、インフルエンザへの関心が高まっています。今年の流行の原因や鳥インフルエンザへの疑問を、山田悠史医師に聞きました。
教えていただいたのは……
山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。最新刊は、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』(講談社刊)。
Twitter:@YujiY0402
編集:今年の冬は、コロナだけではなくインフルエンザの流行も懸念されていますよね。
山田:こちらニューヨークでは、既にインフルエンザ患者数の増加がみられています。昨年では12月に起こっていた状況がすでにあり、まだ大流行とまではいきませんが、例年より早くインフルエンザシーズンがやってきた、という感覚です。
編集:ここ3年ほど、コロナ感染に気を取られていました。その間、インフルエンザ流行のニュースはあまり目にしなかった気がします。なぜ今年は、同時流行が懸念されているのでしょうか?
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