時短になる、洗い物が減る、炒め油不要で低エネルギーになるなど、レンジ調理のメリットはたくさんありますが、美味しく作るにはちょっとしたテクニックが必要です。特に知っておきたいコツは4つ。これだけで、レンチン料理がさらに美味しくなるんです。

今回は『お料理家計簿2023』の料理研究家・井原裕子さんの特集から、より美味しくなるコツやポイントと、それを使ったおすすめレシピ4品をご紹介します。

 

【コツ1】ラップはふんわり、ゆとりをもたせて


ラップは大きめに切ってふんわり容器にかけると、加熱中の吹きこぼれなどが防げ、加熱後に縮んで材料をつぶしてしまうようなこともありません。

 

【コツ2】肉は野菜と組み合わせて


肉だけを加熱すると、かたくなったり、パサパサになったりすることも。野菜と組み合わせると野菜の水分で蒸されて、かたくなりにくくなります。
 

【コツ3】水分を上手に活用して加熱


熱が通りにくい根菜などは煮汁に浸して加熱すると、むらなく熱が通ります。また、肉などをしっとりさせたいときは水や酒をふりかけて、蒸気で蒸すように熱を通します。
 

【コツ4】余熱で熱を通す


加熱しすぎると、かたくなったり焦げてしまったり。ほどよく加熱したら、ラップをかけたまましばらくおいておくと、余熱で自然に熱が通り、味もしみ込んで落ち着きます。

 


【レシピ1】鶏肉の照り焼き風

 

熱が通りにくい鶏肉もレンジで加熱すればあっという間。肉にまぶした片栗粉でたれがしっかりからみます。

 材料(2人分)
鶏もも肉……1枚(250ℊ)
片栗粉……適量


|しょうゆ、みりん……各大さじ2
|オイスターソース、砂糖……各大さじ1/2

長ねぎの青い部分……10㎝
薄切りしょうが……2枚
豆苗……適量
 

 作り方 
① 鶏肉は皮目と反対の身の部分に浅く切り目を入れ、片栗粉を全体にまぶして余分な粉をはたき落とす。

 

加熱むらを防ぐため、材料の厚さをなるべく均一にする。鶏肉の厚みのある部分に何か所か切り目を入れる。

② 耐熱皿にAを入れてよく混ぜ、①の両面にたれをからませ、皮目を下にしておく。長ねぎとしょうがをのせ、ふんわりラップをかける。

 

調味料は耐熱皿の中でよく混ぜ、加熱する前に鶏肉全体にからめる。

③ レンジで5分加熱し、そのまま3分おいて余熱で熱を通す。

④ ③を食べやすく切って器に盛り、たれをかけ、豆苗を適宜切って添える。

 

 
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