撮影現場で多くの女優やモデルの肌を触ってきたヘアメイクアップアーティストの山下美紀さん。「スキンケアの方法を見直すだけでメイク映えする顔にもなれるんです。その差が出るのが40代からなんですよ」といいます。できればコスパ良くお手入れしたい40代。今回はプチプラスキンケアを使っても、肌がきれいになるお手入れ法と、話題のドラッグストア・バラエティストアで買えるおすすめコスメを紹介します。
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40代の美しい肌ってどんな肌?
シワ・しみ・たるみなど、大人の肌は悩みが複雑で、正直、スキンケアは何をどう目指したらいいのかわからないという人も多いのでは? ヘアメイクアップアーテイストの山下美紀さんは「スキンケアでまず大切にしたいのは、透明感のある柔らかな肌を目指すこと」と言います。
「水分がたっぷりしている肌だと、当たり前ですがメイク映えします。なめらかな肌はプチプラコスメのファンデーションもよくのびて厚塗りになりませんし、もちろん、メイク崩れもありません! メイク映えを目指すなら、まずはその土台となる肌のお手入れから始めるといいですよ。
肌のお手入れは、何も高級なコスメを使ったり、エステに通ったりということではありません。スキンケアは奇をてらわず、保湿ケアをきちんとおこなうこと。これが美肌の一番の近道なんです!」
プロのヘアメイクがアドバイス!
肌悩みに応えるスキンケアテクニック
「大人年齢になったからといって、スキンケアを難しく考えることはありません。保湿ケアを基本にし、一人ひとりの肌質や悩みにプラスして応えていけばいいんです」と山下さん。そこで、皆さんからよく聞かれる肌悩みに合わせたお手入れ法をここで紹介しましょう。
Q:くすみや目の下のくまが気になります。お手入れ方法は?
A:血流不足によるくまやくすみは、休息やマッサージが大事とも言われていますが、化粧水のお手入れを見直してみて。乾燥や肌表面のザラつきによるものなら化粧水で水分を入れて、クリームでフタをすることで改善されます。
気をつけたいのは、化粧水の量。コットンに化粧水をたっぷり含ませてローションパックをしてみてください。すると目の下のくまや(メイク映えする)頬の三角ゾーンの肌色がぱっと明るくなります。また、肌に問題がなければ角質ケアも取り入れるといいと思います。ふきとりローションやAHA入りの洗顔などもおすすめです。
Q:化粧水の量は? 多い方がいいですか?
A:大人世代には「化粧水はケチらないで!」とアドバイスしています。高い化粧水を遠慮がちに使うなら、気兼ねなく使える1本を。化粧水は1度でバシャッと多めにつけるのではなく、少量を数回に分けてつけると肌にしっかり入ります。テクスチャーについては好みがありますが、とろみ系の化粧水よりさらさらとした水系の化粧水の方が肌にごくごく入っていく感覚がわかりやすいかもしれませんね。
Q:プチプラコスメのスキンケア製品をデパコス並みに効かせるつけ方はある?
A:少量の化粧水を顔全体に軽くなじませた後、少量を手で付けおくように塗布します。難しい場合はスプレーボトルに入れ換えて、顔全体にシュシュっとしてからハンドプレスしましょう。顔から首、デコルテまで最低3回は重ね付けをしてみてください。
この「手で入れ込む」ステップが肌のコンディションの気づきにもなります。ザラつきや吹き出物、むくみやたるみ、太った・痩せたなど、肌はもちろん、体調の変化を感じることもできるんです。毎日のルーティンにぜひ、取り入れてほしいですね。
Q:ベタつきが苦手ですが、やはりクリームを使ったほうがいいですか?
A:大人のお手入れには欠かせないアイテムだと思うので、答えは「YES!」。クリームは肌に入れた化粧水が蒸発しないための「フタ」の役割をしています。フタがなかったらどうなるかというと、水分はもちろん、潤いまでどんどん逃げてしまい、カラカラの肌に。40代の乾燥対策にクリームは欠かせないと肝に銘じて。
ベタつくのが苦手という方は塗り方の工夫をしましょう。手のひらで軽く塗り伸ばしてから指三本ぐらいを使い、クリームを置くように肌にのせてなじませると、翌朝びっくりするくらいもちもちになります。
これは息子がアトピーの時に皮膚科の先生に教わった塗り方で、アトピーの治るスピードが変わるくらい塗り方で違いがありました。それをスキンケアにも取り入れています。朝、メイクをする前には向かないので、寝る前やメイクをお休みする日におすすめします。
Q:美容液またはクリームのどちらかではダメですか?
A:美容液とクリームとそれぞれに役目があるので、両方使ってほしいですね。ただ、どうしてもというならクリームを優先してください。撮影現場でクリームを塗り忘れていると、すぐに肌がゴワついて硬くなっていることに気がつきます。ぜひクリームをつける習慣を!
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