色々なファッションに挑戦したこともあったけれど、大人になるにつれ似合うものが少なくなってきたのは仕方がないことかもしれません。だからこそ、なんでもないニットを選ぶ力がモノをいいます。やっぱり大事なのはフォルム。似合うシルエットのものを発見したらそればかり着たくなりますよね。自分にとって定番の服を常に更新し続けている斉藤くみさんもそれでいいと言います。好きなニットはサイズ違いで2枚は購入し、異なる表情やコーディネートを楽しむとのこと。定番形だからできる遊び心のある着方まで、ニットのおしゃれの極意を聞きました。

 


定番の楽しみ方①
発想はアンサンブルニット。
定番も着方を遊ぶと新鮮な表情になります

 

【着用ニットサイズ:2】
ニット¥39600、パンツ¥42900、肩にかけたニット¥39600/エイトン青山(エイトン) ゴールドネックレス¥75900/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) パールネックレス/ミキモト メガネ/エマニュエルカーン バッグ/エルメス シューズ/マノロ ブラニク

 
Kumi’s コメント
実はこのコーディネートには、同じニットを2枚使っているんです。ニットの上から羽織っているのがビッグサイズ、着用しているニットがコンパクトサイズです。あえて同じアイテムで遊びたいと思ってコーディネートしました。こんなおしゃれはシルエットが綺麗だからできること。
今回はコンパクトサイズを着用。もちろん、パンツにビッグサイズを合わせることもできるけど、このほうがスッキリと見えるから全身バランスはよく見えるはずです。昔はアンサンブルで、カーディガンとニットを買っていましたよね。それと同じ発想のコーディネートで同型のサイズ違いを羽織りました。同じものを買って組み合わせるところに新鮮さが出せると思っています。

また、ボリュームあるパンツに合わせ、裾をインしてニットの丈のバランスを調整。そうするだけで見え方が全然違うんです。上がコンパクトだとボトムスのシルエットにボリュームがあっても、ワイドシルエットでも素敵に見えるはず。

特にニットにはレディース、メンズというカテゴリーがあることが時代に合っていないと思っています。服だってジェンダーレスで良いと思いませんか?レディスだからウエストラインがシェイプされている、というのはもう古いと思いませんか?性別によってデザインが変わるというのにも違和感があるから、こんな着方が新たなムーブメントになってくれたらいいと思っています。
 
 
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