「体型に自信が持てずパンツが穿けない」など、ヒップラインや太もものシルエットが露わになるから苦手という人も多いパンツ。ですが、パンツコーディネートはファッションから外したくないアイテムです。流行りのジョガーパンツやワイドパンツ、デニムにもハードルの高さを感じる人もいるかもしれませんが、自分に似合う「定番パンツ」さえ見つけられたらパンツのおしゃれはぐんと楽になるはず。

誰にでも、いえ、“似合う一本がわからない”という人にほどおすすめしたいのが、ベーシックなテーパードパンツ。定番のテーパードパンツは着こなしの幅を広げてくれるのです。
「定番アイテムでおしゃれをとことん追求する」スタイリスト斉藤くみさんも勧める「テーパードパンツの選び方」と着こなしの極意を聞きました。

 

ヒップまわりに余裕があり、ストンと真っ直ぐに自然なシルエットを描くテーパードパンツはまさに万能。センタープレスが脚を真っ直ぐ、綺麗に見せてくれるので、おすすめしたいアイテムのひとつです。気になる箇所があったとしても、自分に合う1本さえ見つけたら、誰でも苦手意識を持つことなく穿けるはずです。似合うテーパードパンツを見つけたら、自分の定番パンツに認定して。何通りもの着こなしが可能だから、コーディネートで表情を変化させれば無限に着回しを楽しめます! ――斉藤くみさん

 



誰もがはきやすく、今年らしいシルエットは
「やや太め&丈が短め」のテーパード

右・オーラリー/斉藤さん私物 左・パンツ¥18920/ネイヴ(リネイヴ)

ツータックの「やや太めでハイウエスト」が今年らしいシルエット。左のパンツを斉藤さんが着回します。
 

定番の楽しみ方①
ジャケットを合わせて
カジュアル&マニッシュに

 

パンツ¥18920、ジャケット¥29920/ネイヴ(リネイヴ) ノーク バイ ザ ラインのTシャツ、 カルティエのネックレス、セリーヌのバッグ、メゾン マルジェラのシューズ/斉藤さん私物

Kumi’s コメント
何本も買うわけではないから、定番を選ぶ時に吟味するのはシルエットと素材。毎日のように穿いてもヘタレないぐらいハリのあるしっかりした素材、そしてシワにならない、ラフすぎないもの。センタープレスがすぐにとれないぐらいしっかりとしたものだったら合格です。
今年はジャケットと合わせてもカジュアルに着こなせる、軽快な素材をチョイスしました。ドローストリングのカジュアルなものもあるけれど、個人的にはベルテッドのちょっと綺麗めなものが好き。
黒のパンツは何本も持っているかもしれませんが、ぜひ定期的に更新してほしいアイテムのひとつです。あまりにも定番すぎて「黒パンツは持っている」と安心してしまうけれど、シンプルだからこそ更新しないと古臭くなってしまうんです。丈の長さ、ウエストの位置、パンツの太さ……。定番の中から今年の1本を選んで。
マルジェラのフラットシューズを合わせてちょっとした遊び心とモダンに仕上げました。
 
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