「ジェームズ・ボンド降板の理由」ダニエル・クレイグが自ら語る

【ネタバレあり】昨年公開されたシリーズ最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」がラストとなった、ダニエル・クレイグ様が演じる『007』シリーズのジェームズ・ボンド。ファンの間では続投を希望する声も多いですが、この度、ダニエル様自身が、なぜ最新作でボンドを死なせてダニエル・ボンドを終わりにしたか、その理由を語ってくれました。

米『Los Angeles Times』紙のインタビューで、実はダニエルが最初に演じた「カジノ・ロワイヤル」のときにも、最後にボンドが死ぬというアイデアを提案していたことを明かしたダニエル。それにはふたつ理由があったといいます。

「ひとつは自分のため、もうひとつは続けて行くために。継続するためには、一度僕を殺してシリーズをリセットして、再スタートを切るのがいいと思ったんだ。『君たちはリセットしなきゃ、さあ、僕のキャラクターを殺して新たなボンドを探して別の物語をみつけないとね。23歳とか25歳とか、30歳のボンドを』と言ったんだ」。

「もうひとつには、そうすれば僕が次に行けると思った。もう（ボンド役に）戻りたくはない。彼らが僕に戻ってこいと言ったらそれは幸運なことなんだろうけど、事実は、僕はもうそこから立ち去って次の人生に移りたいってことなんだ」。

もうあの影のあるダニエル・ボンドが観られないのは残念だけど、ダニエル様が強い意志を持って選んだことならば仕方ありませんね。

『007』のプロデューサー、マイケル.G.ウィルソンは、次のボンド役には30代の俳優を考えていると公表しています。ダニエル様が「カジノ・ロワイヤル」で最初にボンドを演じたのは、37歳のとき。歴代ボンドも、ほとんどが30代から40代の俳優を起用。最年少は1969年に公開された『女王陛下の007』で１作だけボンドを演じたジョージ・レーゼンビーで、29歳。ショーン・コネリーは32歳のときにスタートし、最年長はロジャー・ムーアで最初の出演は45歳のときでした。

マイケルによると、今まで20代の若手俳優をキャスティングしようとしたこともあったけれど、そうするとストーリーが破綻することから実現しなかったそう。ボンドがベテランスパイで、戦争経験もあり英国特殊部隊に属していた経歴があることを考慮すると、あまり若すぎるのはおかしいですもんね。

現時点で、様々なNextボンド俳優が噂されている中で、マイケルのボンド像に最も条件が当てはまっていると言われているのが『ブリジャートン家』でサイモンを演じたレゲ＝ジャン・ペイジ。彼は34歳なので、ボンドにぴったりというわけ。

次の新作まではあと２年はかかると言われている『007』。ダニエル様のボンドが良すぎたために新ボンド選びは難航しそうですが、ダニエル様とはまた違った、新たなシブくてかっこいいジェームズ・ボンドが観られることを期待して待ちたいと思います。
 

前回記事「40歳になったアン・ハサウェイが可愛すぎて目が離せない！」はこちら＞＞