自分をいじめている人2:自分自身を認めない


向上心を持って、自分を「まだまだ」だと思うのは、悪いことではありませんが、今の自分を認めた上で「もっと成長しよう」と思うことが大事。自己を認めてあげなかったり、自己卑下の気持ちを抱いたりするのは、違います。
「私なんて」と、つい口に出してしまう人は要注意。もっと「“ありのままの自分”を受け止め、いいところを見つけてあげる」必要があるでしょう。

私たちは子供の頃から、「うぬぼれないことは大切」だと教わってきました。もちろんそれは大事な教えではあるのですが、「うぬぼれない=自分を褒めてあげない」ではありません。
自分が心を込めたことで何か成果が出たときは、きちんと自己を労い、褒めてあげることは大事。でも、自分を認めてあげない人は、「できて当然」という気持ちでいます。だから、逆にうまくいかなかったときは、どんな理由であれ、自分のことを強く責めてしまうのです。
人生をうまく生きている人は、意外と「うまくいかなくて当たり前」くらいに捉えていることが多いです。だから、失敗してもそんなに落ちこまずにすぐに次の手を打つので、復活しやすいのです。

私たちがまず認めてあげなくてはいけない存在は、「自分自身」です。自分が“自己の一番の味方”になってあげなくてはいけないのに、自分すら認められていなかったら、一体誰がいい評価をしてくれるのでしょうか。
自分を認められるようになると、自信が出てきて、雰囲気も変わってきます。それによって、「他人からも魅力的に見られるようになる」こともあります。
逆に、自分を認められていないと、その自信のなさが言動にも表れるので、他の人からも「この人は、イマイチの人だ」と思われてしまうことはあるでしょう。

 

もっと自分を大切に!


「自己を認めること」は、自分を「受け止めること」「大事にすること」とつながった行為でもあります。
以前、ある大御所の芸人さんが、こんなことをおっしゃっていました。「1日の終わりに、『今日もおつかれさま』と言って、自分の体を撫でてあげている」と。
そうやって自己を受け止め、労っているからこそ、その方は35年以上厳しい芸能界で、現役でご活躍されているのかもしれません。
自分に厳しすぎる人は、意外と多いもの。そんな人ほど、時には「私って最高!」と褒めてあげることが大事なのかもしれません。

大人になっても、「自分のことを分かっていない人」は少なくありません。そういう人は、自分の心の声を無視してしまっていることも多いのです。それについては次のページで紹介します。