何かトラブルが起こると、真っ先に「私は悪くない!」と言ってしまう人がいます。
責任を取りたくない気持ちは分かりますが、その一言で大事な関係が壊れたり、窮地に立たされたりすることもあるかもしれません。

 

「私は悪くない!」と言いがちな人が気づいたほうがいいこと

 

「私は悪くない!」と言ってしまう人は、“自分にいっぱいいっぱいのタイプ”であることが少なくありません。だから真っ先に自己保身の態度をとってしまうのです。
でも、そういう人は気を付けないといけません。なぜなら場合によっては、「私は悪くない!=あなたが悪い」という意味につながることもあるからです。
それで相手を怒らせ、ますます状況が悪化してしまうこともあるでしょう。

相手のことを責めているつもりはないのだとしても、相手はどう捉えるのかは分かりません。だから、たとえ自分が悪くない状況なのだとしても、敢えてその言葉は口にしないほうがいいこともあるのです。
 

自分のせいでなくても、的確な対応を


トラブルが起こったときは、「誰のせいか」なんて犯人捜しは、後回しにしたほうが賢明。まずは状況確認して、「自分ができることは何か」を考えることが重要です。
そうしたら「建設的な行動」ができるので、トラブルを最小限にできる可能性もあります。

結局、起こったトラブルそのものよりも、「その後の対応の悪さ」によって、状況が悪化してしまうことが多いもの。
たとえるなら、マッチ1本の火が、ちょっと家具を焦がすどころか、家、近隣にまで被害を与えるような大火事になってしまうこともあり得ます。だから、早めに的確な対応が大切なのです。

もし“自分のせい”でトラブルが起こったのだとしても、誠意をもってきちんと対処することができたら、被害に遭った相手に「ここまでやってくれたのだから、もう大丈夫よ」と許してもらえる可能性だって高まります。
逆を言えば、自分が悪くなくても、「私は悪くありません。私は関係ありません」という態度をとることで、怒られたり、嫌われたりしてしまうことのほうが多いのです。そんな態度では、被害者による“八つ当たりのターゲット”にされてしまうことすらあるでしょう。

自分が単なる「通りすがりの人」でなければ、関係者であることには変わりません。ひょっとしたら、自分の対応次第で、未然にトラブルを防げた可能性だってあり得ます。また、関係者だからこそトラブルのときにできることもあります。
だから、トラブルのときに「私は悪くない」なんて他人事のようなことを言ってしまうのは、“残念な人”。その場でできることを探し、上手に対応できるようになったほうがいいのです。

トラブルが起こると、その対応をすることよりも、「自分が悪いか、悪くないか(&誰が悪いのか)」の次元で止まってしまう人がいます。そういう人は、なにが原因なのでしょうか?
 

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【漫画】「誰が悪いか」よりも大事なこと
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