カゴそのものをせっせと購入するようになったのは、蚤の市に行くようになってから。最初の頃は「わー、可愛い!」ということだけで買っていましたが、段々と置き場所に困るように。でも、本来カゴはものを入れるための物なのだし、ちゃん活用しよう。そう考えてみたら……実はものすごく便利なアイテムであることに気づきました。まず、そのもの自体が可愛いので、部屋のインテリアとして置いておいても違和感なし。上から布をかけて目隠しすれば、細々したものを収納しても雑然となりません。我が家では、薬にお菓子、電気コード、掃除機のパーツ、お客様用スリッパ、ドライヤー、香水、リモコン類、猫(たちは自分で勝手に入るだけですが)など、なんでもかんでも入れちゃってます。

毎日の掃除が面倒にならないよう、掃除機のパーツ類はしまい込まず、カゴに入れてすぐ出せるように。布をかけておけば気になりません(真ん中、棚の下段のカゴ)。サイドにあるカゴにも、夫が普段使わないものや、ストレッチポールなどが入っています。

そして時々聞かれるのですが、私は蚤の市で買ったカゴは一度洗うようにしています。蚤の市だと、カゴは道にそのまま置かれて売られていることが多いですし、ホコリだらけだったり、なかなかにバッチイ。なので家に持ち帰った後は、シャワーで全体を流してから、全体にタワシブラシをかけ、もう一度水洗いし、ベランダで乾かします。ヨーロッパは乾燥しているので、この方法でカビたりすることはないですが、日本の場合は最後にドライヤーでしっかり乾燥させると良さそう。とはいえ、水で流している間に色が出てくることもあるので、高価なものの場合は避けた方がいいかもしれません。

蚤の市で買ってきたカゴは、お天気が良く風のある日にまとめて洗って、ベランダに干します。新しいもの好きな猫たちは、興味津々。


蛇足ですが、カゴ天国のフランスだけに、カゴのお祭りもあちこちで開催されてるんです。特に南仏のヴァラブレーグという小さな村のお祭りは有名で、村の伝統工芸としてカゴ作りが盛んだった歴史から、夏になると村をあげてのフェスティバルが開催されます。村人たちが伝統衣装をまとい、手作りのカゴを持って歩くパレードや、さまざまなカゴが販売されるカゴマルシェまであるそうで、もはやこのカゴ祭りに行かずして死ねない! という気持ち。ここ数年は開催中止となっていましたが、次に開かれるときは絶対行かなくては〜と思っています。

 

 

撮影/Yas