31万人フォロワーを誇るYouTube「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリ暮らしの魅力を伝えます。
 

 

フランス料理というと、おしゃれだけれど敷居が高いイメージを持っている方も多いかもしれません。私も日本にいた頃は「レストランはフレンチにする? それともイタリアン?」と聞かれたら必ず「イタリアン!」と答えていたほど、フランス料理は遠い存在でありました。

でもフランスに来てみたら、カジュアルで居心地のいい店がたくさんあることを発見。単なる食わず嫌いでした……。

ところがフランスに住み始め、フランス人の友人ができ、自宅にご飯を食べに行ったりするようになると、一般的なフランス家庭の普段の食事というのは全然手の込んでいない、簡単なものばかりなのだと知ったのです。例えば朝ご飯はシリアルや、バター&ジャムを塗るバゲットとコーヒー。ランチも、パンにハムとチーズを挟んだバゲットサンド、キッシュとスープなどをテイクアウトしたり。夕ご飯も、煮込み料理とバゲットとか、焼いただけの肉とサラダ。実際、友人のヴィルジニーも「夕ご飯に作るのは一品料理だけ」と言っていました。

 

そんなシンプル料理ばかりなのに、なぜだか味わい深い。なんならおしゃれにさえ見えたりする……。なぜ、なぜなのだ! フランス人に聞く、レシピをあれこれ探る、などして調査(?)するうちに、決め手はやはりハーブ遣いだなという私的結論に辿り着きました。

パリに住み始めた頃びっくりしたのは、ハーブの種類の多さ。普通のスーパーに行っても、ハーブ&スパイスのコーナーは大概ひとつの棚をドーンと占領しています。フレッシュハーブなら、イタリアンパセリ、ミント、バジル、コリアンダー、ローズマリー、チャイブあたりが常備。マルシェに行けばさらに種類は広がり、ディルやチャービル、セージ、エストラゴン、タイム、枝のままのローリエなども見つかります。特によく使われるミント、バジル、パセリ、コリアンダーなどは鉢植えタイプで売られていることも。

ポット売りのハーブは、水やりすれば数週間使うことが可能。鉢に植え替えて、さらに育てることもできるのでコスパよし。
 


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ハーブと花が暮らしの中にあるパリ
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