湯が赤くなる入浴剤「赤いバスボム」の売り出し方が炎上した理由。女性が求めているのはそこじゃない_img0
写真:Shutterstock

今回のネタは、SNSなどでプチ炎上中の「赤いバスボム」、その名もBloody Bombについて。
入浴剤と言えば、個人的にはいい香りがしてお湯の色はあんまり変わらないのが好き派な私、その最大の理由は極めて所帯じみた「残り湯を洗濯に使いにくいから」なわけですが、それがなくても、たとえば真夏にクールな! みたいに売り出されていた真っ青なやつは、なんとなくブルーレットのなかにいるような気がしちゃうだろうし、映画とかで刷り込まれた「真っ赤なお風呂に浸かる人」のイメージってとんでもない個性派、つまり吸血鬼とか赤ワインを浴びたいほどの尋常ならざるワイン好きとか、それが頭に浮かんじゃって何やら落ち着きません。 

 

ネットで検索するとこれまでも「湯が赤くなる入浴剤」はあったようだし、そういうのが好きな人もいるんでしょう、それはそれでぜんぜんオッケーだと思います。なのになんで今回に限り炎上したかと言えば、この入浴剤が「生理の日に風呂にはいるためのもの」として売り出されたからです。

おそらく今この文章を読んでる女性の8割くらいが「は?」と思ったんじゃないかと思うのでもう少し説明しますが、つまり生理日の入浴で血が流れ出すのが気になってお風呂を我慢するという女性のために「お湯を血の色にかえたら問題解決!」というのが、その名も「血のバスボム」なんですね。

生理がある人であれば誰もが、お風呂で経血が流れ出て「うわ」っていう感じを経験したことがあると思います。もちろん湯船のお湯が汚れるのがイヤという人もいるでしょうが、その不快の根本は、お湯が赤ければ視覚的にわからないからオッケー! という単純な話ではないような。個人的な感覚で言えば、イヤなのは自分が浸かってるお湯に血が混じっていることだったり、入浴中に経血が流れ出す感覚それ自体だったりで、後者については洗い場で起きても、うわ、と思ったりします。

 
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