2022年春に異例の20万部で創刊されたパーソナルマガジン『栗原はるみ』
3号目は料理家のキャリアで初めてとなる器特集、別冊付録でおせち料理のレシピ集、2023年カレンダーなど豪華付録つき。
栗原さんご自身に、雑誌の見どころや伝えたい思いを、編集長の片岡が聞きました。

12月1日発売の『栗原はるみ』は2023カレンダー、約70ページのおせち料理の別冊と、豪華付録付き!


キャリアはじめての器特集

 

――3号目の器特集のために、ご自宅にある器を数えたら、5000点以上のコレクションがあったんですよね。

栗原:そうなんです。これまで食器はたくさん集めたし持っているけれど、なかなかまとめて紹介するチャンスがなくて、はじめての器特集です。「料理も楽しいけれど、食器も楽しい!」ということが伝わればいいなと思っています。料理と器は切っても切り離せないですから。

 

――キッチンにあるのが、普段使いの器が入った白い食器棚ですよね。私たちスタッフも、ご馳走になるときはそれぞれこの中から勝手に好きな器を選ばせていただいています。

栗原:好きなお皿を使った方が楽しいでしょう? この棚は、白だけで統一されているけれど、形で冒険しています。ハワイで買った魚の形のプレートや、シャープなオーバル皿、輪花のお皿も。全部定期的に入れ替えて、ちゃんと使うようにしています。

 

――栗原さんの器選びって、自由で、和・洋にとらわれていない印象です。白もお好きですが、いろいろな色の器や、柄の器も大胆に使われますよね。どのような基準で器を買われているんですか?

栗原:実は、あまり考えていないの。ファッションと一緒で、「好きか嫌いか」ですね。ファッションみたいに楽しむんです。そうして好きで買った器を、どう活かせるかな? と考えるのがまた楽しいんです。

――栗原さんは壊れやすい繊細な器も、しまいこまずどんどん使われているのですよね。私は大事な器や高価なものは、「割れたらどうしよう!」と、なかなか使えなくて棚の中にしまってあります……。

栗原:丈夫なものばかり使っていると器を大事にする気持ちを忘れてしまうのかな、と思って、私は壊れやすいものもどんどん使っています。そうしているうちに取り扱いに慣れて、丁寧に扱えるようになる、ということもありますよね。
せっかく気に入って手に入れた器は、使わないともったいないですよ。

――器特集では、『ごちそうさま、がききたくて。』で使われていた器や、玲児さんからプレゼントされたお皿など、思い出深い器、宝物の器もたくさん紹介されています。

栗原:食器棚を眺めていると、これまでの人生がつまっているというか、いろいろな思い出が蘇ってくるんです。この雑誌を見て、「自分にとって大切なもの、ストーリーのある器はなんだろう?」と、皆さんが考えるきっかけになれば、嬉しいです。