冬のおしゃれが大好きというスタイリスト・斉藤くみさん。そして、冬のおしゃれが苦手というエディター松井陽子さん。お二人が冬を楽しく乗り切るためのおしゃれTIPSを考える連載企画です。第3回目のテーマは「タイツとソックス」を無難に終わらせないコツ。早速チェックしてみてください。
松井さん(以下、松井):この間セレクトショップをぶらりと訪れた時に、カラフルなウールの靴下が並んでいたのを見て、思わず顔がほころんじゃった。なんでしょう、かごバッグのように無条件に反応しちゃうわよね。でも、このソックスをどう自分のコーディネートに取り入れればいいんだろうってピンとこなくて。
斉藤さん(以下、斉藤):わかりますよー! ソックスやストールなど、今年はウール小物が特に豊富。大人向きの上質なブランドからも色々出ているんです。冬のおしゃれ好きとしては、臆せず可愛いと思ったものはぜひチャレンジしてもらいたいです!
松井:わざとらしくならない、上級者のコツを知りたーい!(笑)
斉藤:私が冬のおしゃれの方が夏よりも楽しいと思うのは、単純にレイヤードが楽しめるから。取り入れるアイテム数が増えるのだから、どう重ねるか、どう合わせるかってあれこれ考えるのはやっぱり好きなんですよね。今回は、冬のタイツとソックス合わせの私のアイディア、ご紹介しますね。
ITEM3:Socks×Tights
タイツは黒を選ばず、濃密色でシックに。
冬のソックスは上質なウールを。
“好き”を差し込んで、アクセントに。
“大人の着こなしの場合、タイツやソックスは、全身の中の、ごく小さなパーツを飾るものですよね。でも、そこに美意識やコモンセンスが見え隠れするのだから、足元って侮れません。
だから黒いタイツや靴下に、黒い靴を選ぶというのは間違いはない、と言えるのかもしれません。
でも逆に、そのパーツがさりげなくポイントになっていると全身はより洗練され、垢抜けた印象にもなるんです。
タイツは、深い濃色で色構成が複雑なものを。
ソックスは「可愛い!」という感性のままに。レザーブーツと合わせれば、タウン仕様になりますよ。”
こっくりボルドーをチラッと見せ。
さりげなく優美なアクセントに
タイツ/スタイリスト私物 ※60デニールプレミアム「ダークプラム」/靴下屋 トップス¥31900/カオス(カオス表参道) スカート¥27500/サクラ(インターリブ) ピアス¥105600/マディソンブルー シューズ¥60500/ペリーコ(プルミエ アロンディスモン)
松井:素敵ー! 特別すぎないのに、ちょっとよそ行きっぽくもあるし……リップをつけた時のような高揚感みたいな感じ!
斉藤:ねー! この深いボルドー系の色って、実は全然難しくないですよ。説明しづらい複雑な色って、それだけたくさんの色で構成されているということ。その分万能なんですよ。実際に合わせてみると、本当にいろんな色を受け止めて繋ぎ役になってくれますよ。ヘアカーフの表情のある黒のパンプス、シャイニーなカーキのスカート、それをマットな素材感のこっくりとしたタイツのボルドー系カラーが取りまとめてくれるんです。
松井:足首と甲しか見えていないのに、この色、このパーツが視界に入るだけでなんだか優美に映る気がする。これは、即実践できそう!
他にもおすすめ!
コットン混は買って損なし!
毛玉にもなりにくく、冬でも快適。
「タイツはコットン混もおすすめ。心地の良さもそうですが、コットンの素材感ならツヤとせず、スタイリングにも馴染ませやすいんです」(斉藤さん)
タイツ/スタイリスト私物 ※(右)コットンタイツ<グレー>/ブルーフォレ、(左)250デニール綿混3×1リブタイツ<コン>/靴下屋
斉藤:他におすすめしたいのが、コットン混のタイツです。靴下感覚というか、履いていてとにかく快適。グレー味を帯びたネイビー、杢グレーも、持っていると便利な色です。
松井:ブルフォレのコットン混のタイツ、私も愛用している! デニムや、裏地のないパンツにもよく合わせてる。ウエストのフィット感もソフトで、締め付けられない感じも好き。
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