これまでの時代は、大量生産・大量消費が当たり前であり、無駄なものも含めて、たくさんお金を使うのが善という社会でした。職場での飲み会や、ママ友といった付き合いも、本当に必要かどうかはともかく、社会の潤滑油としてお金と時間をかけることに意味があると、多くの人が考えていたわけです。
ところがコロナによって従来の価値観が変わり、物価上昇によって、消費そのものにも大きな制約がかかるようになってきました。そうなってくると、これからの時代は、自分が本当に欲しいもの、本当に必要とするものを買う、あるいは、本当に付き合いたい人と交流することが、さらに大事になってくると考えられます。
先ほど 物価上昇は2023年前半でひとつの区切りを迎える可能性が高いという話をしましたが、それは、これ以上、物価は上がらないという話であって、高くなった物価が元に戻るわけではありません。一方で、私たちの賃金は上がっていませんから、私たちが買えるモノの量は、以前として比較して確実に減ることになります。
これからの時代は、消費と交際にメリハリをつけ、自分にとって大事なもの以外には出費をしないというのが、ごく当たり前の価値観となっていくでしょう。こうした状況を考えると、2023年はコロナから脱却して、前向きに物事を捉える年であると同時に、従来の価値観を変え、よりコンパクトでプライベートな生活を目指す元年にすべきと筆者は考えています。
といっても、なかなか大きなことには踏み出せませんから、「隗より始めよ」という故事成語にちなんで、まずは身の回りから始めてみることにしました。本当は模様替えや整理整頓をするのがよいのかもしれませんが、それも面倒だったので、動き回らずに済むものを選びました。具体的にはスマホやネットサービスのアカウントの整理です。
古くなって放置していたスマホや、各種のネットサービスなど、使っていないアカウントがたくさんあります。どれが必要でどれが不要なものか整理してみましたが、自分でも驚くほど、いろいろなアカウントを持っており、そして多くが活用されていませんでした。
何か大きく物事が変わったわけではありませんが、アカウントを整理したことで、気持ちの上では結構スッキリして、多くのことがリセットできそうな予感がしてきました。皆さんもネット空間の整理に取り組んでみてはいかがでしょうか。
前回記事「スーパーや百貨店で「商品のバラ売り」が増えているワケ。損しないための正しい利用法は」はこちら>>
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