King & Princeの岸優太さん主演ドラマ『お兄ちゃん、ガチャ』(日本テレビ系)が、民放テレビ公式配信サービス「TVer」で無料配信されることが発表されました。すると、およそ8年前の作品にも関わらず、Twitterではたちまちトレンド入り! 時を経ても、なお愛されている理由を考察していきます。


『高校教師』の野島伸司が描くトンチキなのに、シリアスな物語

本作のあらすじを大まかに話すと、女の子が“優しいお兄ちゃんが欲しい”と願いを込めてガチャを回すと、いろいろなタイプのイケメンお兄ちゃんが出てくる……というもの(しかも、ワンコイン!)。

 

ファンタジー要素が強い物語のようにも思えますが、脚本を担当しているのは、『高校教師』(TBS系)、『愛という名のもとに』(フジテレビ系)、『未成年』(TBS系)で知られる野島伸司さんなんです。野島作品って、人間の闇を暴く系のものが多いというか。とくに、80〜90年代にかけては、わりと過激な物語が多かった印象があります。そのため、野島伸司さんが、『お兄ちゃん、ガチャ』? と驚いた人も多いのではないでしょうか。

けれど、やっぱりこの作品にも野島エッセンスは健在。主人公の雫石ミコ(鈴木梨央)は、育児放棄気味の母親と、自分本位の姉弟から家事全般を任されていて、小学生にしてつらい日々を送っているのです。そんなミコに救いの手を差し伸べてくれるのが、“お兄ちゃん”たち。『お兄ちゃん、ガチャ』は、いわゆる“トンチキ”と言われる作品かもしれないけれど、社会問題をポップに、かつ若者にも伝わりやすく描いていた。ファンタジーとリアルの融合のさせ方が、絶妙だったのです。

そして、主題歌「お兄ちゃん、ガチャ」の作詞を担当されたのも、野島さん。♪ガチャガチャお兄ちゃん〜というサビ、一度聴いたら絶対に頭に残ります……! また、野島さんは、Sexy Zoneの佐藤勝利さん主演ドラマ『49』(日本テレビ系)でも、主題歌&挿入歌の作詞を担当されているのですが、若者の思いをストレートに伝えるのがお上手で。聴くと一瞬にして、“あの頃”の自分を思い出すことができます。

SixTONES、Snow Manなど人気ジャニーズが集結!


主演を務めたのは、まだジャニーズJr.だったころの岸優太さん。朗らかで優しいイメージが強かったので、ドSな性格の“お兄ちゃん”トイは、ギャップがすごかった! 回を重ねるごとに、だんだん優しさを見せるようになっていくのも、キュンポイントです。

そのほかにも、SixTONESやSnow Man、10月に世界デビューを果たしたTravis Japanのメンバーも多数出演! 見た目も中身も紳士的(なのに、Cランク)なジェントル(京本大我)や、融通は効かないけれど、妹のために! という気持ちはめちゃくちゃあるセーギ(深澤辰哉)、複雑な過去を持つレイ(宮近海斗)などなど……さまざまなキャラの“お兄ちゃん”が登場します。このなかから、“推し”を決めてみるのも楽しい!

それにしても、こんなに豪華なメンバーが集結できたのは、ジャニーズJr.時代だからこそですよね。今だったら、全員のスケジュールを合わせて撮影するのがむずかしそう……。個人的には、今年のドラマ『silent』(フジテレビ系)や、映画『月の満ち欠け』など俳優業で大活躍だったSnow Manの目黒蓮さんが、“少年E”という役名で出演しているのにも、エモさを感じます。最近、“めめ沼”にハマった人にも、ぜひ観ていただきたいです!

『お兄ちゃん、ガチャ』は、12月23日より配信予定。
TVer「名作ドラマ特集」はこちら>>
 

『お兄ちゃん、ガチャ』脚本は野島伸司!8年前のドラマが今なお愛されている理由_img1
 

前回記事「TVerで一挙無料放送!「セリフが心に刺さる」名作ドラマ3作を見逃さないで」はこちら>>

 
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