こんにちは、エディターの昼田です。

今年最後の記事です。振り返るとこの連載が始まったのが5月。正直なところ、こんなに多くの方に読んでもらえると思っていませんでした。

それまでずっと「私の断捨離話なんて、話したところでなんの役に立つの?」という気持ちがあって。見渡せば断捨離の先駆者はたくさんいるわけで、私の体験なんて大したことない。当然、仕事仲間にも友人にも、断捨離したことを話したことがありませんでした。

でも、あるときふと思ったんです。たとえ100万人に響かなくとも、私と同じように悩んでいるたった一人に、私の経験が役に立てばいいんじゃないか。だから勇気を出してシェアしようと思ったんですよね。

シャツ/ラルフローレン パンツ、ベルト/ロエフ シューズ/ザラ

私の断捨離は3年に及んでいますので、誰よりもてこずってますよ(笑)。最終的に服で仕事をしてきたファッションエディターが「服なんてどうでもいい」という境地に至ったわけですから、その道のりは決してラクじゃなかったです。

 

悩んだことも、迷走したことも、すべてがあってよかったと今は思います。連載を読んで下さった方、一緒に伴走してくださって本当にありがとうございました。(あ、連載は続きますので笑)

でね、ここからが今日みなさんにお伝えしたいこと。それは


『感じたすべてのことに、価値がある』

 

この連載で書いてきたのは、「断捨離を通して私が感じたこと」です。ノウハウではないんです。ただ感じたこと、辛かったことも、よかったこともそのすべてを包み隠さず話したら共感してくれる人が現れたり、参考になったと言ってもらえたり、誰かのお役に立てたわけなんですよね。
「断捨離」だけで見ると、著名人からSNSで上げている人までたくさんの経験者がいらっしゃって、「私なんかが発信したところで……」となってしまう。けれど「断捨離で感じたこと」となると私だけのストーリーがあるんですよね。断捨離という山を私の地点から見て、登ったらどうだったか。全員一緒のはずがないんです。

だから「私なんかが……」と思う必要はないってこと。


洋服は好きだけど私なんかが何かを言える立場じゃないし、〇〇をやっているけれど私なんて大したことないし……って。特別な才能なんかなくても感じる心があるかぎり誰にも価値があって、勇気を持ってオープンにしたとき、誰かの気づきや希望になるのだとこの連載が教えてくれました。

 
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