あけましておめでとうございます。
エディターの昼田です。

2023年、モノはすっきり、心はもっと軽く生きていきたいと思う元旦の今日。断捨離をするにあたり私が影響を受けた本をご紹介したいと思います。

執着のせいでモノが捨てられない、執着のせいで前に進めない、そんなとき私を鼓舞してくれた本でもあります。今でもときどき見返しては「私はどういう生き方をしたいだっけ?」と自分を見つめ直しています。
私の大好きな一節も一緒にご紹介しますね!

1)稲垣えみ子著 「人生はどこでもドア」

自分に「一番似合うもの」は一つしかない。それを着たらいいじゃんよ。それをしているからリヨネーゼたちはおしゃれなのだ。なのに、なんで私、(中略)どうして「二番目に似合うもの」「三番目に似合うもの」をわざわざ持ってきたのか?答えは明らかで、あれこれバリエーションをつけることで「おしゃれな私」を人様に印象づけようと考えていたのである。(中略)私ってなかなかおしゃれでしょ、みたいな自負が、なんともブヨブヨとみっともないのである。
(稲垣えみ子著「人生はどこでもドア:リヨンの14日間」より引用)

以前も紹介したこちら。
みっともない、ですよ。もう衝撃的でしたね。正直なところ一番似合うものなんて自分では分からなかったけれど、シャツに絞ろうと腹をくくったんですよね。だから「自分にとっての一番はこれなんだ」と振り切ることも大事なんだと思います。

洋服を絞ることは「つまらなくなる」と思われるかもしれません。でも絞ったからこそ、洋服の楽しさを知った。何度も同じものを着るからおしゃれの腕が上がった。一着に対する気づかいが増え、服との距離感が縮まった。目に見えるモノだけで判断するなら確かに「失った」けれど、それよりも大きなものを「受け取った」のだと思います。服を捨てて、私は豊かになったのだと改めて思います。

 

2)中野 善壽著 「ぜんぶ、すてれば」

 
ものを所有することは安定を生まない。むしろ不安が増えるだけです。「いつでも移れる。どこでもすぐに新しい生活を始められる」。人生の選択肢を広げてくれる、そんな軽やかさを持ちたいと僕は思っています。
(中野 善壽著「ぜんぶ、すてれば」より引用)

伊勢丹や鈴屋などで異例の実績を残し、寺田倉庫を大きく変革させた伝説の経営者・中野さん。家も車も、時計すらも「何も持たない」という生き方。読むとモノだけじゃなく、大事に握りしめていた価値観すらもぽ〜んと軽やかに捨てられる本です。私はどこまで中野さんに近づくことができるだろうか、そんなふうに思える理想の存在です。

最後の一冊は、洋服だけでなく仕事道具やスケジュール、思考や習慣を軽量化していくノウハウが凝縮されています。最近読んでとても良かったのでシェアしますね!

3)四角大輔著 「超ミニマル主義」

 

自分の好きなことを大切にしながらシンプルでラクに生きていくメソッドが超具体的に書いてあります。このなかで、私ももっとシェイプできると思ったのが、PCやスマホなどのデジタルデバイスとの付き合い方。散らかりがちなデスクトップ、どんどん増えていく不要なデータや写真、気がつけばチェックしてしまうiphone……。小さなストレスになっていたことに気がつきます。早速改善できるハウツーが書いてあるので、お正月にやる予定です。


洋服からはじまり、モノ、暮らし、習慣、思考……私の断捨離の旅は、まだまだ続きます。どうぞお付き合いくださいね。今年もよろしくお願いいたします!

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構成/出原杏子
 

 

 
 

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