こんにちは、ブランディングディレクターの行方ひさこです。
今回は、先週参加させていただいた「唐津 土と器と食の文化体験ツアー」の様子をご紹介させてください。知人が企画開発に携わっているこのツアー、来年の実現に先駆けモニターとして伺ってきました。
土を掘り起こし粘土を作るところから始まる唐津焼は、その土地と文化と切っても切り離せない存在です。私が和の食器を好きになったきっかけをくれたのは、唐津焼でした。それまでマットでシンプルな器が好みだったのですが、陶芸の本を読んでいたら唐津焼の深さが心にグッと引き込まれてしまったんです。
大量生産されるものや型ものとは違い、土や釉薬、絵柄など作家の個性が出せるところがたくさんある、種類の多い産地です。
中国への港が開かれ、異文化の出入り口だった唐津で生まれた土からできた陶器「唐津焼」。そんな唐津焼は「作り手8割、使い手2割」と言われ、まさに使うことで美しさが増す「用の美」な器たちです。そして、これを作り手さんたちが口を揃えておっしゃるところも唐津の良さだと思います。
今回は、1泊2日の2日で4つの作家さんを巡りました。土を掘り粘土を作り、器の成形、絵付けと薪窯の窯焼き体験、そしてお茶会に参加するという、なんとも盛りだくさん!唐津の土と器と食と文化を十分に体感できるものでした。
土を作る
まずは唐津焼発祥の地を訪れ、遠く昔に思いを馳せつつ、1番目の粘土作りの工程です。ここでの先生は陶芸家の濱崎快素さん。独立されたばかりの陶芸家さんですが、知り合いから評判を聞いていたので、楽しみでした。
修学旅行や旅行などでいろいろな体験があると思いますが、なかなか土を掘って粘土を作るという経験は珍しいですよね。薪を割ったり体を使いながら作業をするのが大好きな私は、かなりワクワクしていました。心の中だけでワクワクしていたと思っていたのですが、土を掘りにいく後ろ姿が踊ってた。笑
説明すると長くなるので、写真でパパッと参ります。掘ってきた土の枝や根を取り除いて、水と一緒いどんどんかき混ぜるのですが、チャイにしか見えなくて美味しそうすぎて!とにかく何をしても楽しくて仕方がなかったです。
形を作る
本来だったら自分たちで作った土で器を形作っていくのですが、まだ全く乾燥していないので、用意していただいた土で手捻りとロクロの体験を。真剣になると口が歪むのはいつものことなんだって、最近認識するようになりました。
ロクロは何度か経験したことがあったのですが、手捻りって難しいの!どんどん大きくなってしまって、先生にギュッとしていただきながらなんとか形になったかな。
ここで初日は終了!無になって取り組むことの気持ちよさが全身を巡っていて、脳みそがとっても気持ちいいがいい状態!土作りは、またぜひやってみたいなと思っています。
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