「表皮」は弱酸性、一方「真皮」はアルカリ性

 

ところが難しいのは、「表皮」と「真皮」で酸性・アルカリ性度が違うということ。「表皮」は弱酸性であるのに対して、「真皮」はアルカリ性なのです。

 

表皮の酸性度が落ちると、バリアが薄くなり肌トラブルが増えます。が、残念ながら私たちは年齢を重ねるほど「表皮」の酸性度が下がるのが実情です。化粧品は酸性度を補ってくれるものですが、あくまでこれは一時的なもの。「真皮」をケアしないことには、根本解決にはならないのです。

しかし「真皮」はアルカリ性。外側から化粧品でアプローチすることが難しいのです。だからインナービューティーという考え方で内側からアルカリ化すること、つまりアルカライズが必要なのです。

アルカライズについては第一回で詳しくお話しましたので省略しますが、もっとも有効なアプローチ法はやはり食事です。こちらについても第一回で解説していますので、簡単に触れるにとどめますが、体をアルカリ化する食べ物は野菜やフルーツ、アボカドやナッツ、海藻などです。対して体を酸性化する食べ物は、精製された穀類や肉類、ジャンクフードと言われるものや人工甘味料などです。

ですが酸性食品と言われるものにも、良い栄養素が含まれていることもあります。たとえばコーヒーは酸性の飲み物ですし、ブルーベリーも弱酸性の食べ物ですが、良いものもたくさん入っています。ですから私は常に、“酸性3:アルカリ性7”の食事を意識しています。何よりあまりストイックに酸性食品をカットしすぎるのもストレスになるもの。このぐらいのバランスがちょうど良いと思うのです。