望海風斗さんとspiさんの【魔力のある声】はぜひ聞いて!
前編でもお話したとおり、迫力とパンチに溢れ、ときにすべてを包み込み、ときに心の奥底に響く歌声で多くの人を魅了するおふたり。
望海風斗さん(以下、望海):でも一緒に歌うことはほとんどないですよね?
spiさん(以下、spi):一曲だけですよね。デュエット。
それぞれの歌声についてはいかがでしたか? そして「ぜひこの歌を皆さんに聞いてほしい!」という曲は?
望海:私は圧倒的に『You Are My Dream』です。私、本読みの時点でspiさんが歌ってくださったのを聞いて、「これは、ディーナはカーティスから離れられないな」と思っちゃいました。実際に作品の中でもディーナは一回戸惑ってしまうわけで……。それくらい、あの曲で完全に持っていかれてしまうんです。
spi:望海さんは、マジで最高ですよ! 声に魔力がある人ってすごく少ないんですけど、望海さんは間違いなく魔力のある声を持っている方。僕は自分を客観的に聞くことはできないですけど、僕もそうだと思っています(笑)。で、今回一瞬だけデュエットをするんですけど、これは本当にスゴい!と思いました。
二人の声が重なる瞬間は8小節くらいしかないのですが、その瞬間にお客様は「うわ! そうなんだ」といろんなことを納得できるんじゃないか……という、そんな瞬間になると思います。歌声も音色も、ディーナとカーティスの関係を表現するのに最高の一瞬になるんじゃないかと。ぜひ聞いてほしいですね。二人で歌うと、リアルで魔法みたいな音が生まれますから。
望海:こういうの、本当にいいなって思います。歌……、もちろん芝居もそうですけれど、そこからどんどん気持ちや心が動かされていく体験ができるのが楽しくて。きっとご覧になっている方々の境遇にも当てはまっていくのではと思うので、一緒に心が動かされるような体験を味わっていただけると嬉しいですね。
お二人がそれぞれの歌声に大いなるリスペクトを持たれている様子が伝わってきて、すでに『ドリームガールズ』の断片を見せてもらっているような気分に! 望海さんは、以前から「『ドリームガールズ』という作品が大好き!」とおっしゃっていましたよね。
望海:『Dreamgirls』という曲がありますよね。そこでディーナが一歩前に出るというか、成長しないといけないという一曲。そこで初めてセンターになってリードで歌うという体験をするので、そこには感動や快感もあると思うんです。さっきも話した、“歌が好きな普通の女の子。成功したいという夢を持った女の子が、そこで一歩を踏み出した”というのが。『Dreamgirls』という曲の中で成長しないといけないんだろうなって……。わかっているんです。でも、非常に難しい。曲が難しくて(笑)。でも、最終的にそれが表現できたらいいなって思います。
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