あなたが常に良い状態だと笑顔になり、子どもも笑顔になります。あなたが疲れていたら、その笑顔は作り笑顔になります。
その作り笑顔は、すぐ子どもにバレてしまいます。あなたが忙しくて余裕がないと、子どもがあなたの気を引こうとしてやるたわいないいたずらにもイライラしてしまいます。親の疲れや緊張感が伝わって、子どもはちょっとしたことでも失敗しがちになります。そうすると、お母さんが叱り、子どもも「自分はだめな子だ」と自分を責めてしまいます。そんな負のスパイラルは避けなくてはいけません。
負のスパイラルの始めはどこかというと、親であるあなたが疲れているところから始まっていることが多いのです。
「自分を整える」3つのポイント②
――「習慣化」で負担はぐんと減る!
ポイント2は、「習慣化する」です。
自分のために時間を使おうと意識しても、意識するだけでは、忙しさは解消されません。疲労がたまってくると、なんでもないことで怒ってしまったり、我が子の悪いところに目が行ってしまったりするようになります。
やるべきことを効率化すれば時間を作り出せます。時間を作り出すには、習慣化することが大切です。先ほどのお母さんは、ソファーで寝てしまうとありました。そんな人は、「布団で寝られる日を週5日にする」なんてことから目標にして習慣化してみましょう。
「そんなの簡単でしょ!」なんて声が聞こえてきそうですが、ケース1のお母さんは、良くないとわかっていても、気づいたらソファーで寝ていた、ということが多かったそうです。ですので、目標は小さく、スモールステップで毎日できることを目標にしましょう。ソファーで寝てしまうことをやめたい人なら、どうすればいいか自分のスケジュールを確認する必要があります。
「もっと早くご飯を食べたほうがいい」と考えたなら、夕ご飯のおかず作りを1品減らして、1品は買ったものですませることもできます。今の時代、フルタイムで働いた後にきっちりご飯の準備をしていたら、時間がいくらあっても足りません。使えるものは使って、上手に手を抜くことが大切です。
習慣化のポイントは、風邪をひいてもできるくらい小さな労力でできることで、それを毎日行ってきちんと振り返ること。そしてがんばってしまうお母さんだからこそ「これはやらないでいいよ」と自分に許可を出してあげることです。
人間は弱い生き物です。そして、変化を嫌う生き物でもあります。ただ、変化を嫌うということは、いったん習慣化してしまえば、無意識に続いていくということでもあります。意識して習慣化したいですね。
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